サクセス薬用シャンプーといえば、スーパーやドラッグストアで一番見かけるスカルプシャンプーの一つかもしれません。
ただし「配合されている成分は?」「ちゃんとした効果はあるの?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にサクセス薬用シャンプーに配合されている全成分の解析を通して、サクセス薬用シャンプーの効果について口コミ評価も交えつつご紹介したいと思います。
コンテンツ
サクセス薬用シャンプーの特徴
ジャニーズの亀梨さんをイメージキャラクターに採用したサクセスのキャッチコピーは…
明日の自分に、自身を持てる。
そんな爽快感をいつだってスタンバイしておけるように。
サクセスは科学の力で、男のスタンバイを応援していく。
いかにも髪に良さそうで、スカルプシャンプーらしいキャッチコピーですね。
ただし、シャンプーそのものの品質は芸能人を使用したCMや、キャッチコピーではわかりません。
しっかりとボトル裏の配合成分を確認してみましょう。
1.サクセス薬用シャンプーの洗浄成分
シャンプーの品質を決めるのが配合されている“洗浄成分(界面活性剤)”です。
シャンプー全体の約30%ほどが洗浄成分になります。
サクセス薬用シャンプーに配合されているのは…
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液
- ラウリン酸アミドプロピルベタイン液
- POE(16)ラウリルエーテル
- ラウリルヒドロキシスルホベタイン液
医薬部外品のシャンプーのため、成分表示が通常のシャンプーと異なりわかりにくいですが、簡単にまとめれば「洗浄力だけ一点集中の安上がりな高級アルコール系シャンプー」です。
メインで使われている“ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液”はいわゆるラウレス硫酸アンモニウム。
ラウリル硫酸系があまりに刺激が強いので代わりに配合されるようになった成分ですが、脱脂力はラウレス硫酸アンモニウムもほとんど変わらないため、本来必要な分まで根こそぎ頭皮の皮脂を取り除いてしまいます。
頭皮のベタつきが気になる男性の方だと、使用するとすっきり感がありますが…
サクセス薬用シャンプーで皮脂を徹底除去
↓
頭皮の乾燥
↓
皮脂の過剰分泌
と、悪循環を起こしやすいシャンプーです。
基本的にはおすすめできる対象のいないシャンプーです。花王の相変わらずなシャンプー作りの姿勢が見れる製品です。
2.サクセス薬用シャンプーのその他の成分
サクセス薬用シャンプーの商品説明を確認すると…
フケ・かゆみ・汗臭を防ぐ「ピロクトン オラミン」配合。頭皮や髪をすこやかに保つ。
とあります。
「ピロクトンオラミン」が有効成分のため、配合されているサクセス薬用シャンプーも医薬部外品に指定されています。
効果としては、細菌やカビ類に対して殺菌作用があるため、頭皮のフケやかゆみの予防に配合される成分です。
ただし、このピロクトンオラミンという成分は結構使い方が難しい成分…。
頭皮バランスが崩れてしまって、炎症を起こしているようなフケ症にはおすすめできる成分ですが、いかんせん殺菌効果が強いため、ちょっとしたフケくらいの方が使うと、本来必要な常在菌まで殺菌してしまい、頭皮環境がより一層崩れる原因になる可能性があります。
3.サクセス薬用シャンプーの育毛効果は?
サクセス薬用シャンプーを購入する方の多くの方が「なんだか髪に良さそう」という印象を持って購入していると思います。
実際サクセス薬用シャンプーの詳細情報にも…
毛穴を洗浄し、育毛剤・育毛トニックの浸透を助ける
とあります。
確かに育毛剤や育毛トニックを最大限浸透させるためには清潔な頭皮環境はかかせません。
ですが、すでにご紹介したようにサクセス薬用シャンプーで頭皮を根こそぎ除去する必要があるかというとそうではありません。
実際育毛剤メーカーは、皮脂のある状態でもしっかりと有効成分が浸透しやすいように研究を重ねて商品開発しています。
皮脂を除去して高められる浸透力よりも、皮脂をごっそり除去して陥るデメリットの方がはるかに大きいと言えるでしょう。
育毛を本気で考えているのであれば、皮脂をごっそり落としてしまう安上がりの高級アルコール系ではなく、皮脂バランスをコントロールできるように考えられたスカルプシャンプーを選ぶようにしましょう。
サクセス薬用シャンプーの口コミ評判
実際にサクセス薬用シャンプーを利用している方の口コミ評価も確認してみましょう。
昔は、抜け毛とかにも効果あるような宣伝でしたが、
どうなんでしょうね。
少しで泡立ちが良く、スッキリしますね。
やはり口コミ評判を確認すると「爽快感」を評価しているものばかりです。
メントールを配合しているスカルプシャンプーで、皮脂までごっそり除去するので爽快感があるのは間違いありません。
ノンシリコン処方になってからは、指通りがちょっとギシギシするようになったので、使ってみるとス◯◯プDのような「洗った!!」と実感できるシャンプーに仕上げられています。
ただし、残念ながら爽快感=育毛ではないので、男のスカルプべすととしては、将来に繋げる頭皮ケアのためには他のシャンプーを選ぶことをおすすめします。
サクセス薬用シャンプーの全成分解析
成分 | 評価 |
ピロクトンオラミン | フェノキシエタノールを原料に作られる抗菌剤で医薬品成分に分類される。頭皮のニオイの原因となる雑菌の繁殖を防ぎ、フケやかゆみに効果が期待できる。 |
水 | シャンプーの約70%は水。 |
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム | いわゆるラウレス硫酸アンモニウム。非常に強い脱脂力を持つアニオン界面活性剤で、皮膚浸透力が高くないため、皮膚刺激性は低いですが、頭皮の皮脂を根こそぎ除去するため、敏感肌の方は継続した使用を避けるべき。 |
エタノール | 揮発性の一価アルコール。抗菌作用や防腐作用により、製品を安定させるために配合される。50年以上の使用実績があり、シャンプーへ添加される微量では刺激性は極めて低く、安全性は高い。 |
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液 | ラウリン酸から作られるベタイン系両性界面活性剤。クリーミーな泡質が特徴で、起泡性・洗浄性向上のために陰イオン界面活性剤と組み合わせて配合される補助剤。 |
POE(16)ラウリルエーテル | いわゆるラウレス硫酸Na。アニオン界面活性剤の一種で、ラウリル硫酸Naの改良版としてよく使われる。非常に高い洗浄力を持ち、乾燥肌や敏感肌の方は避けるべき。 |
ラウリルヒドロキシスルホベタイン液 | 両性界面活性剤とほぼ同じような性質を持つ界面活性剤。頭皮刺激性が低く、洗浄性とコンディショニング性に優れる特徴を持つ。 |
アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン | いわゆるココアンホ酢酸Na。非常に低刺激な界面活性剤。単体では洗浄力が弱いですが、他の洗浄成分の刺激を弱めるために配合される。 |
グリセリルエチルヘキシルエーテル | グリセリンなどから作られるエーテル。保湿作用や、抗菌作用のために洗い流さない化粧品にも配合される成分。 |
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(6E.O.) | 起泡性に優れる界面活性剤。安価なシャンプーによく含まれるが、脱脂力が強いため注意。 |
メントール | シソ科の植物から抽出されるアルコールの一種。主に冷涼感付与のために配合される。30年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
ユーカリエキス | フトモモ科の植物から抽出されるオイル。2007年の花王の検証により、毛髪のハリ・コシと関係のあるVEGFの増加作用があることが明らかになり、髪のボリュームアップ効果が期待できる。 |
塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース | いわゆるポリクオタニウム-10。水溶性のカチオン化セルロース。帯電防止効果があり、アミノ酸系界面活性剤と組み合わせることで、洗い上がりのきしみ感を軽減できる。30年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
無水クエン酸 | 柑橘類などに含まれる有機酸。pH調整のために配合される。 |
BG | ブチレングリコールの略。保湿作用や液剤の抗菌・防腐作用のために化粧品からヘアケア製品まで幅広い製品に配合される。50年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
香料 | 香り付けに使われる成分。 |
青1 | 食用にも使われる着色料。 |
以上がサクセス薬用シャンプーに含まれる全成分となります。
医薬部外品の薬用シャンプーのため配合されている成分表示名が通常と異なり少しわかりにくいですね。
基本的に配合されている成分は市販の安価なシャンプーとほとんど変わりません。
配合されている成分を確認するだけで使用する気になれないシャンプーです。
サクセス薬用シャンプーはおすすめできない
サクセス薬用シャンプーは、芸能人を使ったCMや、SUCCESSブランドのネームバリューで人気のスカルプシャンプーですが、しっかり配合されている成分を確認するとほとんどおすすめできる要素がありません。
自分の頭皮と髪の毛のためにも、しっかりと配合されている成分を確認して、信頼できるスカルプシャンプーを見つけることをおすすめします。