フィナステリド錠は、皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでミノキシジルの外用薬(リアップやジェネリック発毛剤)と同じく【推奨度:A(行うよう強く勧める)】と評価されている医薬品です。
書いた人:リク
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フィナステリドの効果について
男性型脱毛症の主な原因はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンの一種です。
DHTが産生されることで、毛髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。
フィナステリド錠は,男性ホルモンのテストステロンをDHTに変える【5α-還元酵素II型】という酵素の働きを阻害して弱めることで、DHTの産生を抑える医薬品です。
- ミノキシジル:毛乳頭細胞を刺激して成長因子を出させる発毛作用
- フィナステリド:男性ホルモンがDHTになるのを防いで抜け毛を抑える作用
イメージとしては、ミノキシジルで生やした髪の毛が抜けないようにさせるのがフィナステリドの働きです。
フィナステリドの臨床データと月1,500円にする方法
結論からご紹介すれば、フィナステリドを月1,500円にする方法は…
ふくろうアイクリニックで処方されたフィナステリド錠1mgをピルカッターで0.5mgにして服用する
*1mgのまま服用するなら月額3,000円
です。
フィナステリドを長年服用する人の間では比較的よく知られた方法ですが、
「半分で効果があるの?」
「自分でカットして大丈夫なの?」
「どうやってやるの?」
など、いろいろな疑問があるかと思います。
一つずつ臨床試験のデータも交えて解説致します。
フィナステリド0.5mgの効果と副作用について
まず「フィナステリド1mgをカットして0.5mgにしてしまって効果があるの?」という質問についてですが、そもそも製薬メーカーが定めるフィナステリド錠の通常の用量は「0.2mg」です。
ですが、AGAクリニックで0.2mgのフィナステリドを処方しているところを聞いたことがありません。
では、1mgと0.2mgでどれくらい効果の差があるのでしょうか?
日本でフィナステリド錠の先発薬であるプロペシアを製造するMSDの臨床成績を確認してみましょう。
*「プロペシア」はフィナステリドを配合したMSDの製品名です。
このグラフは1年間プロペシア1mgと0.2mg、プラセボ(偽薬)をそれぞれ服用した改善効果を紹介したものです。
- プロペシア1mg:改善58%
- プロペシア0.2mg:改善54%
- プラセボ(偽薬):改善6%
1mgと0.2mgの差はほとんどなく、MSDの公式ページにも「なお、0.2mgと1mgの間には有意差が見られず、両群間において優越性は検証されませんでした。」と記載されています。
そのため、1mgのフィナステリド錠をピルカッターで半分にしても、AGAに対する効果は期待できます。
フィナステリドの生え際への効果について
よく「フィナステリドは生え際やM字ハゲには効かない」というコメント効きますが、正確な情報ではありません。
MSDの臨床試験の結果を確認してみましょう。(画像はMSDより引用)
【頭頂部への効果】
- 1年間服用:軽度~著明改善 58.3%
- 3年間服用:軽度~著明改善 77.8%
【前頭部(生え際)への効果】
- 1年間の服用:軽度~著明改善 57.6%
- 3年間の服用:軽度~著明改善 71.7%
フィナステリド錠の生え際やM字ハゲに対する効果は、1年間の服用で57.6%、3年間の服用で71.7%と、頭頂部への効果よりも若干低いですが、たしかに効果が有意に認められています。
フィナステリドの副作用について
「フィナステリドに効果があることはわかったけど副作用が怖い…」という方もおられると思います。
フィナステリドで報告されている副作用は以下の通りです。
- リビドー減退
- 射精障害
- 精液量減少
*リビドー減退とは性欲や性衝動が減退すること
主に性機能の副作用が報告されていて、「だからフィナステリド錠は飲みたくない」という方もおられます。
ただし、副作用の症状についての情報だけが独り歩きして、どれくらいの頻度でこの副作用が出ているかしっかり調べている方は少ないのが実情です。
実際にMSDで行われた臨床試験の結果をまとめた副作用の種類別発現頻度一覧を確認してみましょう。
【副作用の発現率】
- 1mg:6.5%(9/139例)
- 0.2mg:1.5%(2/137例)
- プラセボ:2.2%(3/138例)
【副作用の分類】
- リビドー減退:1.1%
- 勃起機能不全:0.7%
- 射精障害:0.4%
性機能に関連した副作用が起きる確率は全体の1%ほどです。
また、不快感やほてりなど他の軽微な副作用も含めた確率が1mgでも6.5%で、0.2mgになると確率は偽薬よりも低くなり1.5%です。
アメリカで行われたさらに長期の試験でも副作用の発現率は1%前後となっています。
もちろんフィナステリドは薬なので、副作用の出る確率は0ではありません。
ただし、特に0.2mgの場合は偽薬よりも副作用の確率は低く、不変を含めた薄毛進行予防効果は95%です。
これで「副作用が怖いからフィナステリド錠の服用は諦める」というのは“あまりに勿体ない”というのが個人的な感想です。
ふくろうアイクリニックで半年分を購入して1年使用で1,500円/月になる
フィナステリドはSTOP!AGAのスタッフはオンライン診療のふくろうアイクリニックで処方してもらっています。
理由は3つです。
- オンライン診療で来院が不要
- 6ヶ月分(割るなら1年分)がまとめて処方してもらえる
- フィナステリド錠だけの処方が安い
一番大きいのは「フィナステリドの処方が安い」というところ。
フィナステリドだけの処方であれば、毎月にかかる費用は(1mgなら)3,000円、もしくは(半分に割って0.5mgなら)1,500円のみです。
中には「初月500円」とか、「初月1,800円」などと初回の安さを売りにしているAGAクリニックもありますが、ほとんどが2ヶ月目以降は4,000円~7,000円前後の値段になります。
ほとんどの大手AGAクリニックや一般のクリニックでのフィナステリドの価格を確認して、リーズナブルで継続しやすいためふくろうアイクリニックを選びました。
【費用】
- 1mgの場合:フィナステリド錠1mg×6ヶ月分=3,000円/月
- 0,5mgにする場合:21,681円÷2=1,500円/月
追記!ふくろうアイクリニックのキャンペーンで6ヶ月分まで1mgが2,000円/月になります。0.5mgにするなら1年間は1ヶ月1,000円です。
ちなみにピルカッターは、日本製のしっかりしたものでも600円ほどです。
*フィナステリドは経皮吸収されるお薬のため、ピルカッターで割る場合には子供や女性が絶対に触れないようにしましょう。
AGAは放っておくと進行性
残念ですが、AGAは進行性です。
放っておくと、進行するスピードや順序は人によって異なりますが、薄毛部分が図の右側へ向かって広がっていきます。
フィナステリドは毎日服用するだけで97%の方に薄毛進行予防効果が確認できている安全性の高い医薬品です。
髪のことで悩んでいる方は、ミノキシジル外用薬と合わせて、診療ガイドラインにて推奨度Aのフィナステリドで早めに対策を始めるのはいかがでしょうか?
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