AGAスキンクリニックなどAGA専門クリニックでも正式採用されている富士化学工業の「FCI」ミノキシジル5%外用薬。
リアップのジェネリックの中では高額な部類に入りますが、「他の発毛剤と何が違うの?」「使い心地や効果の口コミ評判は?」と気になっている方もおられるのではないでしょうか?
そこで今回は実際にFCIを使用してみて感じたメリットデメリットや効果について、詳しくレビュー形式でご紹介します。
書いた人:リク
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「FCI」ミノキシジル外用薬とは?
FCIは、富士化学工業が製造・販売するミノキシジル5%を配合した第一類医薬品に分類される発毛剤です。
富士化学工業は、1946年に創業した半世紀以上の歴史を持つ老舗の原薬メーカー。
普段私たちの生活では耳にする機会の少ない会社名ですが、日本の主要製薬会社へ原薬を供給するなど信頼できる企業です。
大正製薬のリアップの特許期間が2018年に切れて、ミノキシジル5%を配合したジェネリック医薬品の製造・販売が可能になり、多くの製薬会社が参入していますが、FCIもその一つと言えます。
FCIは、2019年7月に発売された比較的新しい発毛剤です。
ジェネリックのミノキシジル5%外用薬については、メーカーによっては製造は丸投げしてしまっているところも少なくないですが、FCIに関しては富士化学工業が製造も行っています。
現在、ネット通販だと楽天市場の公式ショップからのみ購入が可能です。
FCIの配合成分と効果効能
FCIの特徴は、ミノキシジル5%に加えて3種類のサポート成分を配合している点です。
以下の有効成分が配合されています。
- ミノキシジル:発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します。
- ピリドキシン塩酸塩:過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します。
- トコフェロール酢酸エステル:皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します。
- l-メントール:頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます。
FCIの効果効能は…
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
となっています。
FCIの効果はリアップX5と同等
FCIには、先発薬であるリアップX5に配合されているのと同じ国内最大濃度であるミノキシジル5%が配合されています。
そのため、ジェネリック医薬品として、理論上リアップX5と全く同等の発毛効果が期待できます。
大正製薬がミノキシジルの研究で実施した臨床試験では24週と52週の長期投与試験が実施されました。
ミノキシジル5%を継続して塗布すると、8週間後には被験者の1割以上、12週間後には6割近く、24週間後には9割以上が発毛効果を実感できました。
1cm四方の部位で1ヶ月毎に毛髪の数を計測した二重盲検比較試験では、4週間で1.4本の増加が、24週間の継続使用で21.8本まで増加するなど、発毛効果が証明されています。
同時に行われた毛髪の太さに関しての試験でも、ミノキシジル5%の外用を継続することで40μm以上の毛髪が顕著に増加していることが確認されています。
こうした先発薬で実施された臨床試験によって、ミノキシジル5%には新しい髪の毛を増やすだけでなく、今ある髪の毛も強く、太くする効果があることも証明されています。
他のジェネリックとの違いは「+α」な成分
実は、FCIはリアップX5のジェネリック医薬品の中ではかなり高額な商品です。
実際に2021年1月4日現在の実勢価格を確認してみましょう。
- リアップX5プラスネオ:8,800円
- FCI:7,480円
- メディカルミノキ5:7,800円
- リグロEX5:4,950円
- リザレックコーワ:3,680円
一覧の商品は全てミノキシジル5%が配合された発毛剤のため、理論上の発毛効果は全く同等です。
ではFCIはなぜこんなに他のジェネリックより高いのかというと、配合されているその他の成分に違いがあります。
FCIはジェネリックの中で唯一「リアップX5プラス」と同じ3種類のサポート成分が配合されています。
- ピリドキシン塩酸塩:過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します。
- トコフェロール酢酸エステル:皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します。
- l-メントール:頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます。
FCI以外のジェネリック発毛剤は有効成分であるミノキシジル5%のみが配合されています。
そのため例えば、「頭皮のフケが気になっている…」「敏感肌で他の発毛剤だと、かゆみやほてりが気になる…」という方には、FCIがおすすめです。
リアップX5プラスネオを購入するよりも毎月のコストを1,400円ほど抑えることができます。
ただし、「できるだけリーズナブルに継続したい」「初めて発毛剤を使う」という方は、無理して高いFCIを選ぶ必要はなく、リザレックコーワなどコストパフォーマンスに優れる発毛剤を選んでも発毛効果は同等です。
FCIの使用方法&使用感レビュー
今回は、楽天ポイントが貯まるキャンペーンを使って楽天市場の公式ショップにてFCIを購入しました。
リアップX5も含めた発毛剤は、店舗で購入しても定価の場合が多いため、楽天市場のようにポイント還元率に優れるネット通販だとお得に継続できます。
楽天市場の公式ショップで購入後、ショップより薬剤師の問診の確認メールが届きました。
回答内容と相違ないのを確認して、そのまま空メールで返信するだけで、薬剤師による確認は完了です。
発毛剤を購入するのに近くのドラッグストアだと薬剤師の方と対面する必要がありますが、ネット通販ならメールで完了できて恥ずかしさもなく購入のハードルはぐっと下がります。
メールでの問診が完了して2日で届きました。
届け主は「富士化学ダイレクト 楽天市場店」、品名も「第一類医薬品」とだけ書かれていて、プライバシーに配慮した梱包になっています。
「できれば家族には内緒で治療を始めたい」という方でも心配ありません。
FCIの使用方法レビュー
他の発毛剤と同じく、FCIも1日2回、1回量1mlを塗布します。
ボトル形状は、スカルプD メディカルミノキ5などと同じラバータイプのノズルを採用しています。
使い方はリザレックコーワなどリーズナブルな手動ノズル式よりも簡単です。
- キャップを開ける
キャップを反時計周りに回すと、自動で先端の塗布用ノズルが引き上げられて、1回分の計量ができる状態になります。 - 1回分を計量する
ボトルを逆さにして3秒ほど待つと、自動で1回分の1mlが計量されます。
*この時ボトルを戻すと、計量した液剤が戻ってしまうのでお気をつけ下さい。 - 頭皮に塗布
先端のノズルが中に押し込まれるくらいまで頭皮にタップして押し込みます。
その後は薬剤がなくなるまで、薄毛の気になるところをトントンとタップしながら薬剤を塗布します。
大体30回ほどタップすると、1回分の液剤を使い切ります。
*同じところをタップし続けると、液剤がタレてしまう原因になります。
FCIの使用感について
FCIを使ってみると、使い心地はリアップX5プラスネオとほぼ同じと言っていいでしょう。
メントールが配合されているので、スーッとした清涼感があり、使い終わった後にかゆみなどもありませんでした。
ミノキシジル外用薬は、ミノキシジルを溶かすためにどうしてもエタノールが必要になるため、敏感肌の方などは塗布後にしばらく痒みや火照りを感じやすいのですが、FCIだとそうした症状も緩和されると思います。
これまでミノキシジルのみを配合したリアップX5や手動ノズル式のジェネリック発毛剤だと痒くて継続して使用するのが難しかった敏感肌やアトピー肌の方にとっては、リアップX5プラスネオよりもリーズナブルに継続しやすいジェネリックの登場は朗報だと思います。
ラバータイプのノズルに関しては、正直若干塗りにくいかなという印象です。
リアップや手動ノズル式と比べると、一度に広い面に塗布できるのがメリットですが、ピンポイントで生え際などに塗布するのが難しいのがデメリットかなと感じました。
FCIの口コミ評判がないのはなぜ?
FCIに限らず、発毛剤や育毛剤などを探していると他の人の口コミ評価が気になりますよね。
ただし、FCIに関しては、どんなに探しても通販サイトの口コミは出てこないと思います。
というのも、FCIのような一般医薬品は、日本では厚生労働省によって、ネット販売に対して購入者による口コミやレビューを禁止しているからです。
一般用医薬品のネット販売のルールの概要
(中略)
⑧購入者によるレビューや口コミ、レコメンドの禁止
口コミ評判がないと購入するのに不安を感じる方もおられますが、FCIなどミノキシジル5%を配合している発毛剤に関しては、すでにご紹介したように大正製薬が実施した臨床試験の結果で発毛効果があることは実証されているので、安心して購入して問題ありません。
何より重要なのは使用を継続することです。
ミノキシジル5%外用薬でどれくらい効果が出る?
ミノキシジル5%の外用試験のデータは公開されているのでどれくらいの効果が期待できるのか数字では把握できますが、実際どれくらい“生えるのか”というのは多くの方が気になるところだと思います。
そこで、一つの例として参考程度にですが、当サイトの中でAGA症状が出ているスタッフがFCIの推奨期間である4ヶ月間ミノキシジル5%の外用薬を継続してどんな変化があったのか画像でご紹介したいと思います。
スタート時の頭皮の状態
頭頂部が丸く薄くなっている典型的な壮年性脱毛症。
1ヶ月目の効果
肉眼では効果はほとんど確認できず。
1日2回ミノキシジルを塗る必要があるため面倒くさく感じやすく、効果が目に見えないのでこの頃が一番つらい時期です。
ただし、マイクロスコープで見ると少し毛が太くなっているような印象も受けます。
2ヶ月目の効果
はっきりと丸い線になっていた薄毛部分がグラデーションになって目立たなくなってきました。
マイクロスコープで確認しても1本1本の髪の毛が太くなっているのが確認できます。
3ヶ月目の効果
2ヶ月目から3ヶ月目は、肉眼でも少しずつ変化しているのがわかるようになり、鏡を見るのが楽しみになってきます。
また、外出時は必ず帽子をしていましたが、この頃から帽子をかぶらなくても気にしないで買い物が楽しめるようになってきました。
4ヶ月目の効果
製薬メーカーによって推奨されている継続期間である4ヶ月が終了。
頭頂部を鏡で確認しても、毛髪量自体が増えているのが確認できます。
マイクロスコープで確認した画像でも、当初と比べると髪の毛1本1本が太くなってしっかりしています。
また毛穴から1本、もしくは2本しか生えてなかったところから3本の髪の毛が増えているところが増えて、髪密度自体も改善しているのが確認できます。
大正製薬の臨床試験では6ヶ月で9割の方が効果を実感できるとのことだったので、半年ほどは待つ必要があると覚悟していましたが、開始して2ヶ月目くらいから少しずつ本人しかわからないような軽微な変化が現れはじめて、4ヶ月目では周りの人の中にも気づく人が現れるほど、顕著な改善がみられました。
12ヶ月経過後の効果
開始時と1年継続して使用した経過時の比較写真です。
開始時の診断ではAGAの「中等症がかなり進んでしまった状態」との診断でしたが、1年間継続して再度診断を受けると「中等症と初期症状の真ん中」程度まで回復との診断でした。
生え際のM字状態は回復しているとは言えませんが、生え際の髪の毛まで太く強い毛に変わったため以前ほどは生え際が気にならなくなりました。
頭頂部に関しては髪の毛が少なく、細くなってしまって露呈していた頭皮が短髪でも目立たない程度まで髪が増えて太くなっていることが観察できます。
*ミノキシジルで可能性のある副作用:皮膚症状(6%)など
AGAクリニックで月額何万円もする高額な治療を受けなくても、皮膚科学会が発表する薄毛診療ガイドラインに沿って「ミノキシジルの外用・フィナステリドの内服」(薄毛の基本治療)を継続するだけで時間はかかりますが徐々に薄毛の状態が回復できることがわかりました。
日本皮膚科学会:男性型脱毛症診療ガイドライン
12ヶ月間でかかった費用は…
- ミノキシジル外用薬:約3,500円
- フィナステリド内服薬:3,800円
で、1ヶ月あたり約7,300円です。
臨床試験では12ヶ月以降も継続することでさらに治療効果が得られることがわかっているので、継続してどのような変化があるのかを確認してご報告したいと思います。
*フィナステリドで可能性のある副作用:リビドー減退(1.1%)など
▼イースト駅前クリニックを選んだ理由を解説▼
FCIについてのQ&A
・脱毛の改善
・軟毛の発生
・硬毛の発生
・脱毛状態の改善
が認められるようになります。
FCIで早めに発毛を始めよう
富士化学工業のFCIは、ジェネリックの中で唯一ミノキシジルに加えてリアップX5プラスと同じく3種類のサポート成分を配合した発毛剤です。
先発薬であるリアップX5プラスネオよりもリーズナブルに継続できます。
残念ながらAGAは進行性。対策を取らなければ、段々と脱毛部位が広がっていきます。
そのため、髪の毛で悩んでいるならできるだけ早くはじめるのが効果を得やすい方法と言われています。
「最近髪の毛が少なくなった?」と感じたら、早めの一歩で対策を始めましょう。