リザレックコーワは外用成分として唯一発毛効果が認められているミノキシジルを国内最高濃度である5%配合した発毛剤です。
臨床試験の結果でも52週の使用で97.8%の方に改善効果が見られるミノキシジル発毛剤ですが、「使用していて副作用はないの?」「どんな副作用が出るの?」と心配している方もおられると思います。
そこで今回はリザレックコーワで起きる可能性のある副作用について、実際に臨床試験のデータも含めてご紹介します。
書いた人:リク
Table of Contents
リザレックコーワの副作用は先発薬の臨床試験結果を確認
リザレックコーワは、リアップの特許期間が2018年に切れたことで発売されたジェネリック発毛剤の一つです。
ジェネリック医薬品のため、リアップのような先発薬が開発段階で求められる臨床試験は必要なく開発費用を大幅に抑えられるため、販売価格自体もリーズナブルです。
そのため、リザレックコーワの効果や副作用についてのデータを確認したい場合には、先発薬であるリアップの発売元である大正製薬が公表している結果を参考にすることになります。
ジェネリック医薬品と先発 医 薬 品とは、有効性や安全性について基本的に違いはありません。
リザレックコーワの副作用についてのデータ
まず、リザレックコーワの箱に同封されている添付文書に記載されている副作用を確認します。
リザレックコーワの副作用 | |
皮膚 | 発疹・発赤・かゆみ・かぶれ |
精神神経系 | 頭痛・めまい |
循環器 | 胸の痛み・心拍が速くなる |
代謝系 | 急激な体重増加 |
では、実際にどれくらいの確率で上記のような副作用が現れるのか先発薬であるリアップの大正製薬が公表している臨床試験の結果を確認してみましょう。
【副作用についてのデータ】
- 副作用発現率:8.0%
【副作用の内訳】
- 湿疹:2.0%
- 毛のう炎:2.0% *赤みなどの症状
- 接触皮膚炎:2.0%*かぶれ
- 総コレステロール値上昇:2.0%
副作用についての添付文書の内容を確認した後、副作用発現率8.0%と聞くと不安に感じる方が多いです。
ただし、副作用で報告されている症状の内訳を確認すると、ほとんどが軽微な皮膚症状です。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)で紹介されている臨床試験のデータでも、
血圧を含め循環器系に対しての影響は認められなかった
と記載されています。
そのため、もちろん「持病を元々持っていてリザレックコーワの副作用が心配」という方は、かかりつけの医師や薬剤師に相談するべきですが、あまり極端にリザレックコーワの副作用について心配して使用を控えるというのは、ミノキシジル発毛剤の効果を考えると勿体ないというのが結論です。
敏感肌の方はリザレックコーワよりもサポート成分配合発毛剤
シャンプーや化粧品でも発疹や赤みが出やすいという方の場合、リザレックコーワのような発毛剤を使うと同じように皮膚症状が出やすい場合があります。
これはミノキシジルの副作用以外に、ミノキシジルを液剤にするのにエタノール系の基剤がどうしても必要となるためです。
ミノキシジルを配合した発毛剤の中には、発毛成分であるミノキシジル以外に赤みや発疹を抑えるサポート成分が配合されている発毛剤もあります。
そのため、もともと敏感肌で皮膚症状が出やすい方は、最初からサポート成分が配合されている発毛剤を利用するのも一つの選択肢です。
製品名 | 参考価格 |
リザレックコーワ | 3,680円 |
リグロEXエナジー | 5,346円 |
リアップX5プラスネオ | 7,752円 |
【リグロEXエナジーのサポート成分】
- パントテニルエチルエーテル:毛髪成長促進
- ピリドキシン塩酸塩:皮脂の分泌抑制
- トコフェロール酢酸エステル:血行促進
- l-メントール:清涼感
【リアップX5プラスネオのサポート成分】
- ジフェンヒドラミン塩酸塩…炎症・フケの抑制
- グリチルレチン酸…皮脂バランスを整える
- ヒノキチオール…常在菌バランスを整える
- ピリドキシン塩酸塩…皮脂の分泌抑制
- トコフェロール酢酸エステル…血行促進
- l -メントール…清涼感
それぞれのサポート成分の詳しい働きは関連記事をご確認下さい。
関連記事リグロEX5エナジーとリアップX5プラスネオの違いについて
ミノキシジル発毛剤でどれくらい生えるの?
実際にSTOP!AGAのスタッフがミノキシジル外用薬を推奨期間である4ヶ月間使用してみたビフォーアフターについてもご紹介したいと思います。
効果の現れ方は人によって異なりますが、一つの参考程度にご確認下さい。
スタート時の頭皮と髪の状態
20代の後半から抜け毛が増えて、数年間スカルプシャンプーや育毛剤を使って対策するも効果は確認できず。
AGA症状が進み、頭頂部には丸く薄毛のラインが見えだし、生え際は髪が柔らかくなり薄くなってしまった状態。典型的なM字。
1ヶ月目の髪と頭皮の状態
ほとんど効果を確認できず、毎日朝夜2回ミノキシジル外用薬を塗布するのが面倒に感じます。
振り返ってみれば、効果が感じられず1ヶ月目くらいまでが一番辛かったかもしれません。
2ヶ月目の髪と頭皮の状態
徐々に効果を実感できるようになり始めたのが2ヶ月目でした。
特に頭頂部を触った際の感触がこれまでと違ってしっかりとした髪の強さが出てきました。
2ヶ月目以降は、徐々に変化が見られるようになり、毎日2回塗布するのが楽しくなってきます。
3ヶ月目の髪と頭皮の状態
坊主頭なのでわかりやすいですが、頭頂部がはじめる時よりもあきらかに“濃く”なりました。
2週間に1度バリカンで刈っているのですが、頭頂部は伸びるスピードがゆっくりだったのが、この頃から側頭部とほとんど同じようなスピードで髪が伸びるようになりました。
生え際に関しては相変わらずM字ですが、開始当初と比べると柔らかかった髪の毛が強くなり、実感的には「U字ハゲ→M字ハゲ」まで回復したような印象です。
3ヶ月目になり、家族から「ちょっと髪増えたんじゃない?」と言われ、はじめて自分以外の人も感じ取られるような変化が現れました。
4ヶ月目の髪と頭皮の状態
推奨期間である4ヶ月間の塗布が終了しました。
結果は大満足です。
まだまだ生え際などのM字症状は残っていますが、開始時期と比べると明らかに髪の毛が太く強くなっているのが実感できました。
どんどん薄くなって気持ちまで暗くなっていましたが、久しぶりに帽子を探さずに外へ外出できるようになりました。
【頭頂部の変化】
↓
↓
↓
【生え際の変化】
↓
↓
↓
まだまだ薄毛症状はありますが、継続していきたいと思います。
12ヶ月経過後の効果
開始時と1年継続して使用した経過時の比較写真です。
開始時の診断ではAGAの「中等症がかなり進んでしまった状態」との診断でしたが、1年間継続して再度診断を受けると「中等症と初期症状の真ん中」程度まで回復との診断でした。
生え際のM字状態は回復しているとは言えませんが、生え際の髪の毛まで太く強い毛に変わったため以前ほどは生え際が気にならなくなりました。
頭頂部に関しては髪の毛が少なく、細くなってしまって露呈していた頭皮が短髪でも目立たない程度まで髪が増えて太くなっていることが観察できます。
*ミノキシジルで可能性のある副作用:皮膚症状(6%)など
AGAクリニックで月額何万円もする高額な治療を受けなくても、皮膚科学会が発表する薄毛診療ガイドラインに沿って「ミノキシジルの外用・フィナステリドの内服」(薄毛の基本治療)を継続するだけで時間はかかりますが徐々に薄毛の状態が回復できることがわかりました。
日本皮膚科学会:男性型脱毛症診療ガイドライン
12ヶ月間でかかった費用は…
- ミノキシジル外用薬:約3,500円
- フィナステリド内服薬:3,800円
で、1ヶ月あたり約7,300円です。
臨床試験では12ヶ月以降も継続することでさらに治療効果が得られることがわかっているので、継続してどのような変化があるのかを確認してご報告したいと思います。
*フィナステリドで可能性のある副作用:リビドー減退(1.1%)など
▼イースト駅前クリニックを選んだ理由を解説▼
リザレックコーワの副作用は正しく理解しよう
リザレックコーワの使用で起こりうる副作用について、臨床試験の結果などを元にご紹介しました。
有効成分であるミノキシジルは、外用薬として使用している分には、副作用はほとんどが軽微な皮膚症状です。
そのため、基礎疾患などをお持ちの方はもちろん事前に医療機関で相談する必要がありますが、極端に副作用を心配する必要はないと思います。
リザレックコーワのようなミノキシジル発毛剤は、継続使用で97.8%の方に発毛効果が認められる医薬品なので、髪の毛の悩みをお持ちの方はできるだけ早めに使用を開始することをおすすめします。