国内最大濃度であるミノキシジル5%を配合したアロゲイン5。
実際にどれくらい効果があるのか気になっておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、アロゲイン5の使い方やミノキシジル5%の発毛剤にどれくらい効果があるのかレビューしてみたいと思います。
アロゲイン5をはじめとしたミノキシジル外用薬で口コミ評判がない理由もご紹介します。
書いた人:リク
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アロゲイン5とは
アロゲイン5は、佐藤製薬が製造・販売を行う第一類医薬品に分類されている発毛剤。
ミノキシジル5%を配合したリアップX5のジェネリック医薬品です。
先発薬であるリアップX5の特許期間が2018年で切れたことで、後発薬として各製薬メーカーからミノキシジル5%を配合したジェネリック医薬品が発売されるようになりましたが、アロゲイン5もその一つです。
ミノキシジル5%を配合したジェネリック医薬品は、あまり知名度の高くない製薬メーカーが製造・販売している場合も少なくないですが、アロゲイン5に関しては「ユンケル」などで有名な佐藤製薬が製造・販売しているので安心感があります。
ちなみに佐藤製薬は、1915年に創業した日本でも老舗の製薬メーカーです。
アロゲイン5の成分と効果効能
アロゲイン5は以下の成分及び添加物が配合されています。
- 成分:ミノキシジル5%
- 添加物:エタノール・プロピレングリコール・1,3-ブチレングリコール・pH調整剤
有効成分であるミノキシジルのみを配合した作りです。
基本的にミノキシジル5%外用薬のジェネリックはほとんどがこの配合です。
添加物は、本来液体になりにくいミノキシジルを液剤にするためや、成分の劣化を防ぐために配合されているものになります。
酸化剤や防腐剤が配合されていないため、頭皮がかゆくなりやすい敏感肌の方でも使いやすい製品設計になっています。
アロゲイン5の効果効能は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
いわゆる育毛剤と呼ばれる“発毛促進剤”との違いは、髪の毛を「生やす」効果があるかどうかです。
発毛促進剤には、髪の毛を生やす効果はありません。
そのため効果効能のところには必ず「血行促進し、毛根に血液中の栄養を届け、抜け毛を防ぐ。」といった“抜け毛を防ぐ”ことに関連した記載になっています。これは髪の毛を生やす効果がないからです。
一方、ミノキシジル5%を配合した発毛剤の場合、効果効能のところにはっきりと「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」のように、はっきり「発毛」という表記があります。
そのため、髪の毛が薄くなってしまったところにもう一度髪の毛を生やしたい場合には、ミノキシジル5%が配合された発毛剤を選びましょう。
アロゲイン5の効果は理論上リアップX5と同じ
アロゲイン5は先発薬であるリアップX5と同量のミノキシジルという成分を5%配合しているため、理論上はリアップX5と全く同じ発毛効果が得られます。
リアップX5を製造・販売する大正製薬は、同製品を開発したり、効果を確認するために臨床試験をしたりするのに莫大な費用を投資していますが、ジェネリック医薬品に関してはそうしたコストを一切カットできるため、同じ効果が得られる医薬品でも薬品価格を大幅に安くできるのが大きな魅力です。
実際、アロゲイン5の実勢価格はリアップX5よりも1,500円ほどリーズナブルになっています。
ミノキシジル5%外用薬は、毎月1本、長期間使う必要のある薬剤なので、この価格差は大きいです。
アロゲイン5とリアップのさらに詳しい違いは関連記事でご確認下さい。
ミノキシジル5%の発毛率は9割以上
大正製薬はリアップX5を発売する前に、実際に本当にミノキシジル5%に発毛効果があるのか臨床試験を行っています。
4週間後にはすでに軽度改善が見られるようになり、8週間後には被験者の1割以上に、12週間後には6割近くに軽度改善が見られました。
24週間後、つまり約6ヵ月後からは「軽度改善」「中等度改善」「著明改善」をあわせて、実に9割以上に改善が見られます。
24週間後から「軽度改善」より「中等度改善」の評価の割合が高くなっています。
まずは半年、そしてより長く継続することで、改善の度合いも高くなることが期待できそうです。
ミノキシジル5%外用薬を1日2回頭部へ塗布したところ、12週間の継続使用で全体の60%の方に軽度改善効果が現れ、24週間の継続使用では全体の90%の方に軽度・中程度・著明な改善効果が現れました。
リアップX5やアロゲイン5のようなミノキシジル5%は継続して使用することが求められますが、継続してしっかり使用すれば、ほとんどの方が発毛効果を実感できる薬剤なので、髪の毛のことで悩んでいる方は早めに使い始めることをおすすめします。
アロゲイン5の口コミ評判がないのはなぜ?
アロゲイン5について調べている方の中には、「アロゲイン5の口コミ評判はどんな感じなんだろう…」「口コミ評判で本当に効果があるか確認したい…」という方もおられると思います。
ただし、残念ながら他の育毛剤などとは違い、アロゲイン5のような第一類医薬品に指定されている医薬品の口コミ評判を見つけることはできません。
というのも、日本では厚生労働省によって、ネット販売に対して購入者による口コミやレビューを禁止しているからです。
一般用医薬品のネット販売のルールの概要
(中略)
⑧購入者によるレビューや口コミ、レコメンドの禁止
検証でも9割以上の方が効果を実感していますが、効果の現れるタイミングは人によって異なり、また効果がどの程度出るかというのも人によって差があるため、誤解を与えないためにこうしたルールが定められています。
アロゲイン5の使い方レビュー
今回は検索した段階で最安値だった楽天市場のケンコーコムさんにて購入しました。
第一類医薬品は薬剤師による確認が必要になりますが、購入した次の日にメールが届きます。
メール内のリンクからお薬の効果や副作用などについてしっかり理解しているか確認するページに飛ぶので、「承諾」を選択します。
ドラッグストアなどの店舗で購入すると、薬剤師と対面して商品説明などを受けないといけないので、こうしてメールで確認できると周りの目も気にならず購入しやすいですね。
手続きが終わってから3日ほどで自宅に届きました。
この確認は毎回の購入時に必要になるので、1ヶ月分が終わり切る前に予め余裕を持って次回分を購入することをおすすめします。
アロゲイン5の使い方3ステップ
アロゲイン5をはじめとしたリアップX5のジェネリック医薬品はほとんどが共通のボトルデザインのため、使用方法も同じで簡単です。
1.ノズルを「はかる」に合わせる
キャップを取り外して、先端のノズルを「はかる」マークに合わせるように右に回します。
2.ノズルを「ぬる」に合わせる
ボトルを逆さにして、先端のノズルを「ぬる」マークに合わせるように右に回します。
*ボトルを逆さにして回さないと、1回分の計量した液剤がボトルに戻ってしまうので、必ず逆さにしてからノズルを合わせるようにしましょう。
3.頭部に塗布する
頭部の髪の薄い部分の頭皮に軽くトントンと押し当てるようにします。1cm~2cm間隔を目安にしましょう。
はじめの内は1回分の量のイメージがわかりにくいかもしれませんが、大体30~40回くらいトントンと押し当てると1回分の薬剤を使い終わります。
*同じところで何度もノズルを当てたり、つけっぱなしにしたりしてしまうと、液ダレしてしまうのでお気をつけ下さい。
アロゲインのノズル形状はイマイチ
アロゲイン5の使い方をレビューしてみましたが、実はアロゲイン5には大きなマイナスポイントがあります。
それは「ノズルの形状」です。
以下の画像をご確認下さい。
すでにご紹介した通り、リアップX5のジェネリック医薬品のほとんどが同じボトルデザインです。
ただし、このボトルタイプのノズルは先端が細すぎて、頭皮に塗布する際に痛みを感じるという大きなデメリットがありました。
そのため、いくつかのメーカーはノズル形状を改良して、サイズが大きくなった改良版を販売しています。
細かい部分なので画像でわかるか不安なのですが、残念ながらアロゲイン5は小さいノズル形状のままです。
ジェネリック医薬品はすべて配合成分が同じなので、ノズル形状が改良版かどうかというのと価格の差を見て製品を選ぶようにしましょう。
アロゲイン5と同価格帯の発毛薬一覧
薬品名 | 新ノズル | 実勢価格 |
アロゲイン5 | - | 5,450円 |
リザレックコーワ | ◯ | 3,980円 |
ミノカミング | ◯ | 3,210円 |
ミノグロウ | - | 2,996円 |
*実勢価格は2021年4月28日現在
表にあるミノキシジル5%外用薬のジェネリックは全て配合成分が同じです。
その中で頭皮が痛くなりにくい「新ノズル」を採用していて、実勢価格が一番リーズナブルだったのはミノカミングでした。
そのため、「絶対に佐藤製薬の発毛剤が使いたい」という方以外は、無理してアロゲイン5を購入する必要はないでしょう。
ミノキシジル5%発毛薬の効果レビュー
では、実際にミノキシジル5%の外用薬を継続して使用することでどんな効果があるのか、実際に当サイトのスタッフが試した際の経過についてご紹介したいと思います。
スタート時の頭皮の状態
頭頂部が丸く薄くなっている典型的な壮年性脱毛症。
1ヶ月目の効果
肉眼では効果はほとんど確認できず。
1日2回ミノキシジルを塗る必要があるため面倒くさく感じやすく、効果が目に見えないのでこの頃が一番つらい時期です。
ただし、マイクロスコープで見ると少し毛が太くなっているような印象も受けます。
2ヶ月目の効果
はっきりと丸い線になっていた薄毛部分がグラデーションになって目立たなくなってきました。
マイクロスコープで確認しても1本1本の髪の毛が太くなっているのが確認できます。
3ヶ月目の効果
2ヶ月目から3ヶ月目は、肉眼でも少しずつ変化しているのがわかるようになり、鏡を見るのが楽しみになります。
また、外出時は必ず帽子をしていましたが、この頃から帽子をかぶらなくても気にしないで買い物が楽しめるようになってきました。
4ヶ月目の効果
製薬メーカーによって推奨されている継続期間である4ヶ月が終了。
頭頂部を鏡で確認しても、毛髪量自体が増えているのが確認できます。
マイクロスコープで確認した画像でも、当初と比べると髪の毛1本1本が太くなってしっかりしています。
また毛穴から1本、もしくは2本しか生えてなかったところから3本の髪の毛が増えているところが増えて、髪密度自体も改善しているのが確認できます。
大正製薬の臨床試験では6ヶ月で9割の方が効果を実感できるとのことだったので、半年ほどは待つ必要があると覚悟していましたが、開始して2ヶ月目くらいから少しずつ本人しかわからないような軽微な変化が現れはじめて、4ヶ月目では周りの人の中にも気づく人が現れるほど、顕著な改善がみられました。
12ヶ月経過後の効果
開始時と1年継続して使用した経過時の比較写真です。
開始時の診断ではAGAの「中等症がかなり進んでしまった状態」との診断でしたが、1年間継続して再度診断を受けると「中等症と初期症状の真ん中」程度まで回復との診断でした。
生え際のM字状態は回復しているとは言えませんが、生え際の髪の毛まで太く強い毛に変わったため以前ほどは生え際が気にならなくなりました。
頭頂部に関しては髪の毛が少なく、細くなってしまって露呈していた頭皮が短髪でも目立たない程度まで髪が増えて太くなっていることが観察できます。
*ミノキシジルで可能性のある副作用:皮膚症状(6%)など
AGAクリニックで月額何万円もする高額な治療を受けなくても、皮膚科学会が発表する薄毛診療ガイドラインに沿って「ミノキシジルの外用・フィナステリドの内服」(薄毛の基本治療)を継続するだけで時間はかかりますが徐々に薄毛の状態が回復できることがわかりました。
日本皮膚科学会:男性型脱毛症診療ガイドライン
12ヶ月間でかかった費用は…
- ミノキシジル外用薬:約3,500円
- フィナステリド内服薬:3,800円
で、1ヶ月あたり約7,300円です。
臨床試験では12ヶ月以降も継続することでさらに治療効果が得られることがわかっているので、継続してどのような変化があるのかを確認してご報告したいと思います。
*フィナステリドで可能性のある副作用:リビドー減退(1.1%)など
▼イースト駅前クリニックを選んだ理由を解説▼
アロゲイン5の最安値はどこの販売店?
佐藤製薬の公式サイトによると、アロゲイン5の定価は6,980円。
ですが、販売店によって販売価格は異なり、定価よりもずっと安く購入できるところもありました。
ミノキシジル外用薬は継続して使用する必要があるお薬なので、コストパフォーマンスが非常に重要になってきます。
2021年1月1日現在で、どこの販売店が一番リーズナブルにアロゲイン5を購入できるのか調査してみたのでご確認ください。
ドラッグストアのアロゲイン5最安値まとめ
ドラッグストアの販売価格はどこも5,478円でした。
ドラッグストアの店舗で購入する場合は、薬剤師の方と対面する必要があるので、心の準備をしてからでかけましょう。
ネット通販のアロゲイン5最安値まとめ
アロゲイン5はAmazonや楽天市場などのネット通販に出店している薬局からも購入できます。
Amazonや楽天市場のセールなどに合わせて購入すると、ポイント還元でお得に購入が可能です。
*料金は2022/05/21現在
調査した現在時点では、楽天市場が最安値でした。ただし、通販サイト間の差額は数百円なので、ポイントが貯まっていたり、セールを実施していたりするところで購入してしまっても問題ないでしょう。
アロゲイン5についてのQ&A
・脱毛の改善
・軟毛の発生
・硬毛の発生
・脱毛状態の改善
が認められるようになります。
アロゲイン5の副作用について
アロゲイン5をはじめとしたミノキシジル5%を配合した発毛剤は「第一類医薬品」に分類されており、厚生労働省によると、第一類医薬品のリスクは「使用に関して特に注意が必要なものとして厚生労働大臣が指定するもの」とあり、医者が処方する医薬品ほどではありませんが、一般用薬品の中では特に扱いに注意が必要とされています。
アロゲイン5の先発薬であるリアップで実施された一般調査で報告されている副作用は以下の通りです。
- 合計使用例数:3,072例
- 副作用発現率:8.57%
ミノキシジル5%外用薬の副作用の内訳
- かゆみ:4.0%
- 発疹:1.4%
- 紅斑(皮膚の発赤):1.01%
- フケ:1.07%
- かぶれ:1.04%
いずれも因果関係が確認できている副作用については、アロゲイン5などミノキシジル外用薬を塗布した適用部位の皮膚症状で程度は非重篤なものでした。
そのためアロゲイン5を使うのに副作用について特別大きな心配は必要ないと思われます。
ただし、敏感肌の方や、すでにフケやかゆみなどの症状をお持ちの方は、購入時に薬剤師やかかりつけ医に相談するようにしましょう。
またアロゲイン5はミノキシジルのみを配合した医薬品ですが、大正製薬のリアップが販売しているリアップX5プラスネオには、フケやかゆみを抑える
- グリチルリチン酸
- ジフェンヒドラミン塩酸塩
- ヒノキチオール
といったサポート成分も配合されています。
アロゲイン5と比べると価格が高いため、アロゲイン5を使ってみて痒みやフケ症状が出るようであれば、使用を検討してみてもいいかもしれません。
アロゲイン5で未来をつかもう
佐藤製薬から発売された発毛剤・アロゲイン5。
リアップX5と同じく、国内最大濃度であるミノキシジル5%を配合していて、臨床試験でも継続利用で9割の方が発毛効果を実感しています。
ジェネリック医薬品の登場で、抜け毛治療も本当にリーズナブルに継続することができるようになりました。
残念ながらAGAは進行性…。対策を取らなければ、段々と脱毛部位が広がっていきます。
そのため、髪の毛で悩んでいるならできるだけ早くはじめるのが効果を得やすい方法と言われています。
「最近髪の毛がちょっと薄くなった気がする」と思った方は、早めの一歩を踏み出しましょう。