コスパに優れたリアップのジェネリック発毛剤の筆頭であるミノグロウ。
リアップの特許が2018年に切れて、やっと日本でもミノキシジルが配合された発毛剤の価格競争が起こり、継続しやすいお値段のジェネリック発毛剤が増えてきました。
先発薬であるリアップの半額程度で販売されているため、逆に「効果はあるの?ちゃんとしてる?」と心配になる方もおられると思います。
そこで、実際にミノグロウに配合されている成分やその効果について、愛用者であるSTOP!AGAのメンバーがレビューしてみたいと思います。
書いた人:リク
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ミノグロウとは
ミノグロウは、2018年11月に岩城製薬会社が発売した第1類医薬品に分類される発毛剤です。
ミノグロウは発売されたばかりの比較的新しい薬ですが、メインで配合されている発毛成分である「ミノキシジル」は、大正薬品の発売するリアップシリーズで1999年から使われいます。
リアップはいわゆる先発薬で、2018年に特許が切れたため以降はミノグロウなどリアップと同じ成分が配合された後発薬(ジェネリック)が各製薬会社から発売されるようになりました。
ミノグロウの成分と効果効能
ミノグロウには以下の成分が配合されています。
- ミノキシジル…発毛成分。国内最大量である5%配合。
ミノグロウは、いわゆる発毛成分であるミノキシジルのみを5%配合したシンプルな発毛剤です。
リアップX5のジェネリックになります。
ミノキシジル以外のエタノール、1,3プチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤はどのメーカーの発毛剤にも配合されている添加物です。
ミノキシジル5%の効果と副作用
日本の専門医が集まって作られる日本皮膚科学会では、脱毛症診療ガイドラインが発表されています。
ガイドラインでは各治療方法の推奨度がA・B・C1・C2・Dに分類されています。
- A:行うよう強く勧める
- B:行うよう勧める
- C1:行ってもよい
- C2:行わないほうがよい
- D:行うべきでない
ミノグロウに配合されているミノキシジルは、このガイドラインの中で「A」に分類されています。
A | ミノキシジル |
B | アデノシン |
C1 | カルプロニウム塩化物、t-フラバノンなど |
C2 | ラタノプロスト |
D | 外用薬は該当なし |
ミノキシジルの効果としては、「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」に効果があることが実証されています。
製薬会社の公式サイトにも…
・ミノグロウは,有効成分ミノキシジルを5%配合した壮年性脱毛症用の発毛剤です。
・ヘアサイクルの成長期を刺激・延長させて毛髪を長くし,その数を増やします。
・容器は,1回量の1mLを計量できる構造になっています。
とあります。
ただし、ミノキシジルの外用薬には、長期投与した場合の重篤な副作用は認められていませんが、肌の弱い方の場合はかゆみやかぶれが起きることがあります。もし万が一肌があれるなどの異常が出た場合は、お医者さんに診てもらいましょう。
ミノグロウはなぜ安いの?
ミノグロウの購入を考えいる方だと、リアップについてももちろん耳にしたことがあるはずです。
価格だけを見てみると、ミノグロウの実売価格はリアップX5(実売6,500円前後)の約半額とかなりお求めやすい価格になっています。
ミノグロウの価格が安いため、「本当に効果があるの?」と不安になる方もおられると思います。
そこで、ミノグロウがなぜここまで安くできるのか、またミノグロウの効果の有無についてもご紹介します。
1.後発薬は基本的に先発薬(リアップ)よりも安い!
一般的にジェネリック医薬品は、先発薬の7割~2割ほどの価格で販売されます。
そのため、ミノグロウの価格がリアップの半値というのは、ジェネリックの中でも一般的です。
そして、実はリアップX5の実売価格(約6,500円)というのは、世界的に見るとかなり割高でした。
アメリカなどではリアップの同じミノキシジル配合の薬が30ドル(3,200円)以下で販売されています。
そのため、ミノグロウのようなジェネリック医薬品の登場で、やっと日本の発毛剤の価格が世界基準に近いものになってきました。
発毛剤は少なくとも4ヶ月は継続して使用することが勧められているので、安価で購入できる発毛剤の登場は、薄毛に悩む男性にとってはありがたいですね。
2.効果は理論上リアップX5と同じ
ミノグロウのようにリーズナブルなミノキシジル発毛剤を見ると気になるのが効果の有無です。
理論上、ミノグロウの効果はリアップX5と全く同じです。
というのも、ミノグロウとリアップX5はどちらも発毛成分であるミノキシジルを国内最大量である5%配合しているからです。
例えばリアップX5プラスネオなどの発毛剤の中には、サポート成分としてその他の有効成分を配合しているものがありますが、発毛作用のある有効成分はミノキシジルのみです。
そのため、その他の成分については、いわゆる育毛剤などにも配合されている成分になります。
そして、育毛剤では髪が生えてこないのは多くの薄毛に悩む男性はすでにご存知かと…。
ただし、ミノキシジルに関しては、継続した6ヶ月以上の利用で90%以上に発毛が確認されています。
4週間後にはすでに軽度改善が見られるようになり、8週間後には被験者の1割以上に、12週間後には6割近くに軽度改善が見られました。
24週間後、つまり約6ヵ月後からは「軽度改善」「中等度改善」「著明改善」をあわせて、実に9割以上に改善が見られます。
ミノグロウにも国内最大量である5%のミノキシジルが配合されているため、理論上リアップX5と同じ効果が期待できます。
関連記事ミノグロウとリアップの3つの違い
3.広告コストをカットしているからこそ安い!
ミノキシジル5%を配合した発毛剤で圧倒的に知名度が高いものだと、大正製薬のリアップやアンファーのスカルプDメディカルミノキなどがあります。
なぜ知名度が高いのかといえば、芸能人をCMに起用してバンバン広告を出しているからです。
そしてその広告費は、発毛剤の価格に反映されています。
そのためミノキシジル5%を配合した発毛剤の中では、リアップやスカルプDメディカルミノキは圧倒的に高いです。
それに対して、ミノグロウなどのジェネリック医薬品は、宣伝もほとんど行われていないので知名度はそこまで高くありませんが、その分薬品価格を安く抑えることができます。
ミノグロウの使い方を確認
実際にミノグロウの使い方をご紹介します。
ミノキシジルのような薬剤は、少なく使ったり多く使ったりしても効果がでにくかったり副作用がでやすくなることがあるため、用法用量を守って使用することが大事です。
用法用量:1回1mlを1日2回、脱毛している頭皮に直接塗布してください。
ミノグロウは、1回量である1mlを先にボトル先端に出して頭皮に付けるタイプの形状なので、出しすぎたりすることがないのがメリットです。
使用方法を確認してみましょう。
- 突起を「はかる」マークに合わせる
少し見にくいですが、透明の先端部分に突起がついているので、それをボトルにある「はかる」に合わせます。 - 1ml分を出す
ボトルを逆さにすると、1回分である1mlが先端にたまります。
*この時にボトルを振ると薬液が垂れることがあるので注意 - 突起を「ぬる」マークに合わせる
ボトルを逆さにしたまま、突起を「ぬる」に合わせます。
*ボトルの向きを戻すと薬剤がボトルに戻ってしまうので注意 - 頭皮の脱毛部分に塗ってマッサージ
薄毛や抜け毛が気になる部分にトントンと軽く叩くように先端部分を当てていきます。
大体40~50回くらいで1mlを使い切ります。
使ってみてわかるメリット・デメリット
*左は旧式ノズルのミノグロウ、右は改良版ノズルのミノカミング
非常にリーズナブルで人気の高いミノグロウですが、使ってみるとメリットデメリットがはっきりしていて、使い心地は好みが分かれるかもしれません。
ミノグロウのメリット
- スプレータイプよりも狙ったところへ塗布しやすい
- 塗布後のベタつきが少なく、朝でも塗りやすい
ミノグロウのデメリット
- 手動ノズルでも旧式タイプなので塗布時に頭皮が痛い
ミノグロウは3,000円台から購入できる手動ノズルタイプのジェネリック発毛剤の一つです。
手動ノズルタイプのジェネリック発毛剤はリーズナブルですが、ノズル先端が細く、塗布する際に頭皮が痛いというのが大きなデメリットでした。
そのためいくつかのメーカーは価格据え置きで先端を大きく改良した製品を販売しています。
ミノグロウは残念ながら旧式のままです。
そのため気になる方はミノグロウよりも同価格帯のミノカミング(大興製薬)やリザレックコーワ(興和)の方が使い心地は改良されています。
ミノグロウの効果は?口コミがないのはなぜ?
ミノグロウに限らず、発毛剤を探していると気になるのが他の方の口コミですよね。
ただ、ミノグロウはどんなに探しても通販サイトの口コミが出てこないと思います。
というのも、日本では厚生労働省によって、一般用医薬品のネット販売に対して購入者による口コミやレビューを禁止しているからです。
一般用医薬品のネット販売のルールの概要
(中略)
⑧購入者によるレビューや口コミ、レコメンドの禁止
検証でも6ヶ月の継続で9割の方に効果が確認できていますが、効果の現れるタイミングや効果の程度などが個人によっても異なるため、誤解を与えないためにこうしたルールが決められています。
そのため、これからご紹介する当サイトのスタッフの例も参考までに。
スタート時の頭皮の状態
頭頂部が丸く薄くなっている典型的な壮年性脱毛症。
1ヶ月目の効果
肉眼では効果はほとんど確認できず。
1日2回ミノキシジルを塗る必要があるため面倒くさく感じやすく、効果が目に見えないのでこの頃が一番つらい。
ただ、マイクロスコープで見ると少し毛が太くなっている気もする。
2ヶ月目の効果
はっきりと丸い線になっていた薄毛部分がグラデーションになって目立たなくなる。
マイクロスコープで確認しても1本1本の髪の毛が太くなっているのが確認できる。
3ヶ月目の効果
2ヶ月目から3ヶ月目は、肉眼でも少しずつ変化しているのがわかるようになり、鏡を見るのが楽しみになる。
4ヶ月目の効果
3ヶ月目までは本人にしかわからないようなゆっくりとした変化でしたが、3ヶ月目から4ヶ月目までは髪の密度が大きく変化したようで、家族や友人からも「最近なんか髪増えた?」と聞かれることが増えました。
マイクロスコープの画像でも、最初弱々しい髪に混じってちらほらあった太い髪の毛が全体の半分くらいまで増えています。
製薬会社の推奨は4ヶ月の継続でしたが、たしかに4ヶ月で発毛効果を実感できました。
12ヶ月経過後の効果
開始時と1年継続して使用した経過時の比較写真です。
開始時の診断ではAGAの「中等症がかなり進んでしまった状態」との診断でしたが、1年間継続して再度診断を受けると「中等症と初期症状の真ん中」程度まで回復との診断でした。
生え際のM字状態は回復しているとは言えませんが、生え際の髪の毛まで太く強い毛に変わったため以前ほどは生え際が気にならなくなりました。
頭頂部に関しては髪の毛が少なく、細くなってしまって露呈していた頭皮が短髪でも目立たない程度まで髪が増えて太くなっていることが観察できます。
*ミノキシジルで可能性のある副作用:皮膚症状(6%)など
AGAクリニックで月額何万円もする高額な治療を受けなくても、皮膚科学会が発表する薄毛診療ガイドラインに沿って「ミノキシジルの外用・フィナステリドの内服」(薄毛の基本治療)を継続するだけで時間はかかりますが徐々に薄毛の状態が回復できることがわかりました。
日本皮膚科学会:男性型脱毛症診療ガイドライン
12ヶ月間でかかった費用は…
- ミノキシジル外用薬:約3,500円
- フィナステリド内服薬:3,800円
で、1ヶ月あたり約7,300円です。
臨床試験では12ヶ月以降も継続することでさらに治療効果が得られることがわかっているので、継続してどのような変化があるのかを確認してご報告したいと思います。
*フィナステリドで可能性のある副作用:リビドー減退(1.1%)など
▼イースト駅前クリニックを選んだ理由を解説▼
ミノグロウの最安値を確認
残念ながら、日本のドラッグストアはリアップしかないのかというくらい大正製薬の発毛剤しか取り扱っていないところがほとんど。
よほど儲かるんでしょうね…。
そのため、ミノグロウを購入したい場合はネット通販を利用することになります。
ただし、Amazonでは取り扱いがありません。
楽天市場には、結構な数の薬局が出店しています。
2021年6月20日現在のそれぞれの店舗の販売価格をご紹介します。
店舗名 | 価格 | 送料 |
メガヘルスマート | 2,750円 | 別途 |
エナジードラッグ | 3,276円 | 無料 |
シンヤクドー | 2,805円 | 別途 |
ファインズファルマ | 2,996円 | 別途 |
関連記事ミノグロウの最安値情報
ネット販売の購入方法は?
通常の店舗だと、ミノグロウのような第1類医薬品は薬剤師からしか購入できません。
リアップを買ったことのある方だとご存知かもしれません。
ミノグロウを楽天市場のようなネット通販で購入する場合も、基本的なルールは一緒です。
楽天市場で通常通り購入すると、その店舗の薬剤師から、健康状態についてメールや電話で確認があります。
*店舗によって異なる。エナジードラッグの場合はメールでYES/NOを◯で囲って返信するだけです。
この確認が取れないと販売できないことになっているので、購入後メールボックスを確認するようにしましょう。
購入から3,4日で自宅に届きます。
パッケージには、商品名等の記載は一切ないので、家族には内緒で薄毛ケアを始めたい方などのプライバシーにもしっかり配慮されています。
ミノグロウと同じジェネリック発毛剤一覧
2018年に大正製薬の特許が切れて、各製薬会社がジェネリック医薬品を発売しています。
ジェネリックが増えて価格競争が起こってくれるのは利用者にとってはうれしい限りです。
現在、楽天市場でも購入可能なミノグロウと同じくミノキシジルを5%配合したジェネリック医薬品を一覧でご紹介します。
記載されいている参考価格は2021年6月20日現在の楽天市場で最安値の店舗のものです。
薬品名 | 製薬会社 | 参考価格 |
ミノグロウ | 岩城製薬 | 3,300円 |
ミノカミング | 大興製薬 | 3,576円 |
アロゲイン5 | 佐藤製薬 | 5,478円 |
リザレック | 興和 | 3,680円 |
どのジェネリックを選んでも、ミノキシジルの配合量は国内最大量の5%なので、理論上はリアップと同じ発毛効果が期待できます。
継続するコスパの良さならミノグロウはおすすめ
国内最大量のミノキシジル5%を配合したミノグロウの効果や使い方について詳しくレビューしてみました。
これまで本気の抜け毛ケアだとリアップしか選択肢がなかったので、毎月結構な金額の出費になっていましたが、ミノグロウを始めとしたジェネリックの後発薬がたくさん出てきてくれたおかげで、ちょっと贅沢なランチ1回分くらいのでお金でも毎月しっかりAGA治療ができるようになりました。
残念ながらAGAは進行性…。対策を取らなければ、段々と脱毛部位が広がっていきます。
そのため、髪の毛で悩んでいるならできるだけ早くはじめるのが効果を得やすい方法と言われています。抜けてしまった髪を復活させるより、弱くなった髪や細くなった髪を太くさせるほうが簡単だからです。
そのため、「最近ちょっと頭に元気がないかな…」など、気になった方はできるだけ早めに対策を始めるようにしましょう。
ミノグロウはミノキシジルを配合した発毛剤の中では特にコスパにも優れているので、迷っている方はとりあえず4ヶ月使ってみるのはいかがでしょうか?