ミノキシジルを配合した発毛剤でトップシェアのリアップ。
2018年以降はリアップのジェネリックが登場したことで、他の選択肢も増えてきました。
中でもコストパフォーマンスで特に優れているのがミノグロウです。
ミノグロウはリアップの半値以下で購入できるため「本当に大丈夫?」「効果に違いはないの?」と不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、実際に両方を使用してみて、それぞれの違いや選び方について比較レビューしてみたいと思います。
どちらを選ぶのか判断するのにお役立て下さい。
書いた人:リク
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リアップとミノグロウを徹底比較
まずは、簡単にリアップのミノグロウの基本情報を確認してみましょう。
- 販売会社:大正製薬
- 発毛成分:ミノキシジル5%
- 効果:壮年性脱毛症における発毛・育毛・脱毛(抜け毛)の進行予防
- 販売会社:岩城製薬
- 発毛成分:ミノキシジル5%
- 効果:壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
ミノグロウはリアップのジェネリックのため、こうして確認してみると製造・販売している会社が違うだけで、基本的な医薬品としての主要成分と効果効能は全く同じな事がわかります。
ただし、実際に使用してみると、以下の3つの部分が大きく異なります。
- サポート成分の違い
- 価格の違い
- ノズル形状の違い
それぞれ詳しく違いを確認してみましょう。
比較1:リアップとミノグロウはサポート成分に違いあり
リアップとミノグロウに配合されている発毛成分に関しては、どちらも国内最大濃度である「ミノキシジル5%」です。
そのため重要なポイントとして、発毛効果はどちらを選んでも同等です。
ただし、リアップとミノグロウには、配合されているサポート成分に違いがあります。
それぞれ配合されている有効成分を比較してみましょう。
・ミノキシジル
・ピリドキシン塩酸塩
・トコフェロール酢酸エステル
・ℓ-メントール
・ジフェンヒドラミン塩酸塩
・グリチルリチン酸
・ヒノキチオール
・ミノキシジル
比較してみるとわかりやすいですが、ミノグロウは発毛成分であるミノキシジルのみを配合したシンプルな発毛剤です。
リアップX5プラスネオには、発毛成分以外にも医薬部外品のスカルプシャンプーや、育毛剤に配合されるようなサポート成分が6種類配合されています。
それぞれの効果・効能は以下の通りです。
- ミノキシジル:発毛、育毛及び脱毛の進行を予防
- ピリドキシン塩酸塩:過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制。
- トコフェロール酢酸エステル:皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護
- ℓ-メントール:頭皮に清涼感
- ジフェンヒドラミン塩酸塩:頭皮の炎症、かゆみ、フケなど予防
- グリチルリチン酸:頭皮の炎症、かゆみ、フケなど予防
- ヒノキチオール:頭皮の炎症、かゆみ、フケなど予防
サポート成分が配合されていることで発毛効果が高まるということはありませんが、フケやかゆみに悩んでいる男性の方で「発毛剤一つで頭皮環境も改善したい」という場合には、リアップX5プラスネオを選ぶと効果が期待できます。
実際に使用してみると、たしかにリアップX5の方は使用後に少ししっとりとした感覚が残ります。ただし10分ほどで乾燥すると使用後の感じはリアップとミノグロウどちらも同じでした。
逆に、特にフケ症状などの問題が無い場合には、ミノグロウを選んでも発毛効果は全く同等です。
比較2:価格はジェネリックのミノグロウがリアップよりお得
発毛剤であるミノキシジル外用薬は、長期間継続して初めて効果が期待できる医薬品です。
販売メーカーでも、4ヶ月は少なくとも継続するように推奨しています。
そのため、継続しやすいコストパフォーマンスが非常に重要になります。
では、リアップX5プラスネオとミノグロウの実勢価格を比較してみましょう。
製品名 | リアップX5 プラスネオ |
ミノグロウ |
価格 | 7,752円 | 3,256円 |
3本セット 価格 |
22,990円 (7,663円/本) |
9,090円 (3,030円/本) |
*2021年3月10日現在の参考価格
割引が適用される3本セットで比較してみると、ミノグロウはリアップX5プラスネオよりも4,633円も安く購入でき、実勢価格は半値以下です。
1年継続するとリアップX5プラスネオとミノグロウの差額は55,596円にもなります。
決して小さな差ではなく、例えばミノキシジルと同じく薄毛治療のガイドラインで推奨度Aになっている内服薬のフィナステリドは、AGAオンライン診療のCLINIC FORだと月額3,413円なので、ミノグロウなら内服薬と組み合わせても月に約6,500円と、リアップX5プラスネオ1本の価格より安くなります。
もちろん経済的に余裕があって「できれば先発薬が良い」という方はリアップX5プラスネオをおすすめしますが、コストパフォーマンス的にはジェネリックであるミノグロウの方が魅力的です。
比較3:使い心地はリアップがミノグロウを圧倒
リアップX5プラスネオ・ミノグロウともに、1日2回必ず塗布する必要のある医薬品です。
毎日使うものだからこそ使い心地の良し悪しは重要なポイントになります。
そして残念ながら、ミノグロウの使い心地はリアップX5プラスネオと比べるとかなり劣ります。
リアップX5プラスネオには自動ノズルといって、キャップ開閉だけで1回分の計量が自動でできる仕様になっており、先端ノズルも太く、1回タップするごとに塗りたい頭皮にちょうど良い量の液剤が出てきます。
それに対してミノグロウは、3,000円台で購入できるジェネリック発毛剤のほとんどが採用している手動ノズルタイプです。
そして手動ノズルタイプでも旧型のノズル形状のため、先端が細く、頭皮の同じ部分を何度もトントンと当てていると、痛くなったり赤くなったりしてしまうことがあります。
これはミノグロウをあまり皆さんにおすすめできない大きなデメリットです。
そこで、手動ノズルタイプのデメリットを解決する方法もご紹介します。
ミノグロウと同価格帯で改良型ノズルはコチラ
ミノグロウと同じ価格帯で手動ノズルのジェネリック発毛剤の中には、先端形状が太く改良されているものもあります。
画像では分かりづらいかもしれませんが、先端が2倍くらいの太さになり、液剤の出る量やトントンした時の痛みが改良されているので、リアップに近いような使い心地で使えます。
現状、改良型の先端ノズルが採用されているのは…
- リザレックコーワ 3,680円
- ミノカミング 3,210円
*2021年3月10日現在の参考価格
の2種類のみです。
価格的にはミノカミングがミノグロウとほとんど同じで、リザレックコーワは300~400円ほど高いことが多いです。
ミノグロウではなく、改良型を使えば、ミノグロウのような旧型手動ノズルのデメリットが解決されます。
液剤を詰め替えればリアップとミノグロウの良いところ取り
中には3本セットでミノグロウを購入してしまった方や、どうしてもリアップの使い心地が忘れられないという方もおられるかもしれません。
少し手間ですが、容器を分解してミノグロウの液剤をリアップの容器に移し替える方法もあります。
この方法なら、一度リアップを購入した後は、常に一番安いジェネリック発毛剤を購入すれば、リアップの使い心地で塗布できます。
リアップとミノグロウ両方のいいところどりな方法です。
詳しい方法については、関連記事もご確認下さい。
関連記事【画像で解説】リアップ容器の分解方法|入れ替えて再利用!
リアップとミノグロウを比較して賢く活用しよう
リアップとミノグロウの違いについて、実際の使い心地も含めて比較情報をご紹介しました。
2018年以降は、リアップのジェネリックが登場したことで、これまでの半額以下で薄毛対策ができるようになりました。
例えば、ミノグロウには臨床試験ではっきり発毛効果が確認されているミノキシジル5%が配合されていますが、価格は約3,000円と“発毛効果のない”ほとんどの育毛剤よりリーズナブルです。
AGAは残念ながら進行性のため、できるだけ早く対策をはじめることが効果を得やすくなるために重要だと考えられています。
髪の毛のことで悩んだら、リアップやミノグロウなど発毛効果が確認されている発毛剤をまずは4ヶ月試してみましょう。