全成分解析レビュー|新・ZIGENシャンプーの2つの注意点【口コミにない!】

 

「新発想の全身が洗えるスカルプシャンプー」で話題のZIGENシャンプー&ボディーウォッシュ

日本では全身シャンプーというコンセプトの商品はあまり多くないので、貴重な選択肢の一つ。

ただし、「ZIGENシャンプーって頭皮に良い?」「ZIGENシャンプーの口コミは?」と気になっている方は、購入前に2つの注意点をご確認ください。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは、使う人をかなり選ぶシャンプーです。

男のスカルプべすとにて、実際に自腹購入して、使用レビュー&全成分解析したので、お役立ていただければ幸いです。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの評価

  • 洗浄成分:石けん
  • 皮脂タイプ:脂性肌~超脂性肌
  • 洗浄力:★ ★ ★
  • スカルプケア:★ ★ ☆
  • コスパ:★ ☆ ☆

コンテンツ

成分解析|ZIGENシャンプー要注意な2つの理由

ZIGENシャンプーのボトル

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの大きな特徴が“純石けん”の使用。

人気のスカルプシャンプーの中で純石けんを使用しているのはZIGENシャンプー&ボディーウォッシュくらいです。

「石けんって頭皮や髪に刺激が少なさそう」というイメージだけで購入してしまう人も多いかもしれませんが、購入前に要注意な2つのポイントを確認してみましょう。

1.洗浄成分がカリ石ケン素地

ZIGENシャンプーのテクスチャ

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの1つ目の注意点は、ずばり配合されている洗浄成分である“カリ石鹸素地”です。

水 / カリ石鹸素地 / グリセリン / グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド / ジラウロイルグルタミン酸リシンNa / カキタンニン / BG / 炭酸水素Na / 炭酸Na / オレンジ果皮油 / グレープフルーツ果皮油 / マンダリンオレンジ果皮油 / コリアンダー果皮油 / メボウキ油 / イランイラン花油 / ニオイテンジクアオイ油 / ラベンダー油 / ベチベル根油 / メントール / クエン酸 / ビワ葉エキス / エタノール

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュに配合されている洗浄成分は、「カリ石鹸素地」のみ。

『石鹸=天然のもの、髪や頭皮に優しい』

という印象を持っている方が非常に多いですが、これは間違いです。

石けんの洗浄力(脱脂力)は、よくシャンプーの悪玉として批判される高級アルコール系とほとんど変わりません

また、高級アルコール系のようにタンパク質変性の危険性はありませんが、刺激性も決して弱くなく、高級アルコール系よりも若干穏やか程度

そして、カリ石鹸素地は性質上アルカリ性でないと洗浄力が発揮できません

石けんを使って髪を洗うと、髪がギシギシになるのを経験したことのある方も多いのではないでしょうか。

髪は石けんを使ってアルカリ性に傾くと、キューティクルが開く性質があり、洗い上がりがバサバサになります。

カラーリングなどを繰り返すと、髪がバサバサになりますが、それはカラーリング液がアルカリ性に傾いているのが原因の一つです。

石けんをゴリ推しする方のブログなどでは“でも頭皮には皮脂を分泌してアルカリ性から弱酸性に戻す自然の作用がある”なんて書かれていますが、頭皮がアルカリ性に傾いた状態から弱酸性に戻るまでには約3~4時間はかかると言われています。

頭皮のことを考えてわざわざスカルプシャンプーを選ぶならば、石けんで頭皮にストレスを与えて洗浄するよりも、如何に髪と頭皮に負担をかけずに頭皮環境を整えるかに注目したほうが良いのは明らかです。

魅力ある成分も配合されているのでもったいない

育毛マッサージ

ここまで辛口でZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの洗浄成分についてご紹介しましたが、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは決して最悪なシャンプーではありません
*石けんシャンプーの中ではという条件付きですが…

石けんシャンプーはボトルの裏の成分表示を確認すると「石けん素地のみ」みたいな商品が多いですが、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュに関しては頭皮と髪のことが考えられた成分も配合されています。

柿タンニン

男性用の消臭シャンプーによく配合される成分。

加齢臭の原因となるノネナールという成分と結合して別の成分に変化させる働きがあり、ニオイの原因を元から断つことができます。

男性は30代後半くらいから頭皮のニオイが気になる方が増えてきますが、柿タンニンには体臭の原因物質を90%消失させる働きがあります。

柿タンニンには、酸化防止の効果もあります。
汗や汚れの酸化を防止することで悪臭の元の発生を抑える効果もあります。

実際に、体臭の原因物質であるイソ吉草酸・酢酸・アンモニア・ノネナールなどの4大悪臭を
90%以上消失させます。

ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

ペリセアと呼ばれる高級サロンシャンプーによく配合される成分。

非常に高い毛髪補修効果を持ち、髪に付着して1分ほどで浸透して、すすいだ後にも引き続き毛髪を補修し続けるため、シャンプーへの配合でも効果を実感できます。

ペリセアの機能

頭皮のダメージ補修効果もあるため、スカルプケア成分としても注目されています。

グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド

マメ科の植物であるグアーの実から作られる成分で、毛髪に柔軟性を与えて、シャンプー後の指通りを改善させます。

ペリセアとこの成分が成分表示の手前に表記されているので、配合量も多く、実際に使ってもいわゆる石けんシャンプーの後のきしみ感のようなものはありません

ZIGENシャンプーがおすすめなのはこんな方

ZIGENシャンプーの使い心地

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュに配合されている成分を確認すると、使用をおすすめできる対象はかなり限られています。

  • 「今まで石けんシャンプーを使っていて、もう少しマイルドなものを探している」
  • 「石けん系の中で髪と頭皮に良いものを探している」
  • 「全身洗えるボディーウォッシュを探している」

こんな方であれば、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュがおすすめできます。

もしZIGENシャンプー&ボディーウォッシュに配合されているのがカリ石鹸素地でなく、石けん系を改良して作られた弱酸性のラウレス-酢酸系なら、もっと不安なくおすすめできるので残念です。

2.ZIGENの成分を考えると割高…

ZIGENシャンプーと他のスカルプシャンプー

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの価格は500mlで4,642円(送料込み)

配合されている成分を確認すると、高級サロンシャンプーに配合されるような成分もあるので、決して高すぎるとは言いませんが、水の次に配合量の多い界面活性剤のカリ石けん素地は、市販の500円くらいの石けんシャンプーと変わりません。

そのためコスパは高くありません

男のスカルプべすとで人気の高いスカルプシャンプーは、コスパに優れ、洗浄成分にもZIGENシャンプー&ボディーウォッシュより頭皮や髪に刺激の少ない成分が配合されています。

実際に比較してみましょう。

1mlあたり 洗浄成分 頭皮タイプ
ZIGEN 9.3円 カリ石けん素地 脂性肌~超脂性
爽快柑 3.6円 アミノ酸系 乾燥肌~脂性肌
ケフトル 7.5円 ラウレス-5カルボン酸
(弱酸性石けん)
標準肌-超脂性肌
ヘアリプロ 9.1円 アミノ酸系 乾燥肌-脂性肌

石けん系を改良させて、洗浄力を保ちつつ頭皮刺激を抑えたラウレス-カルボン酸とアミノ酸系を組み合わせたケフトルEXアミノシャンプーでも、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュよりも1mlあたりの価格は安いです。

スカルプシャンプーは頭皮や髪と相性が良ければ継続して使用するものなので、使い続けやすいコストパフォーマンスも非常に重要です。

その点でZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは全力ではおすすめしづらいのが正直な印象です。

ZIGENシャンプーの使用レビュー

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの箱

実際にZIGENの公式サイトから、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュを購入してみました。

購入から3日で自宅へ届きました。

依頼主:ZIGEN株式会社
品名:雑貨類

で届きました。

箱にはスカルプシャンプーなどの表記がないので、「家族にばれないようにスカルプケアを始めたい」みたいな方のプライバシーにも配慮した梱包です。

ZIGENシャンプーの中身

箱の中身はいたってシンプル。

ZIGENは他にも男性用スキンケア用品などをラインナップしていますが、無駄な宣伝などは一切なく、試供品のフェイスウォッシュとオールインワンジェルが付いてきました

スタッフ
このオールインワンジェルはびっくりするような使い心地でした。夜風呂上がりにつけて、次の日の朝まだ肌がモチモチしています。高いだけあります。

地味に嬉しいのがフェイスウォッシュ

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは、メントールが配合されていてスッキリするタイプなので、顔に使うと流してもスースーします。

なので顔だけはフェイスウォッシュを使っています。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの泡立ち

洗浄成分が純石けんなだけあり、泡立ちはめちゃくちゃ良いです。

石けんとメントールで洗っている時から頭皮がスッキリする感覚があります。

スタッフ
石けん系はこれまでにもいくつか使ってきたので、「髪がギシギシするんだろうな…」と思っていたら、髪の補修成分と保湿成分のおかげなのか、石けん系の中ではダントツのしっとり感でした。
ZIGENシャンプーを使った後の頭皮

 

お見苦しいですが、スタッフがZIGENシャンプー&ボディーウォッシュを使った後の頭皮の状態です。

石けん系のしっかりとした洗浄力で、頭皮の皮脂汚れやスタイリング剤などはきれいに落としてくれています

実際に使ってみた評価としては、石けん系の中ではダントツの使いやすさがあります。

オイリー肌でもしっかりと皮脂を落としてくれるので、「どうしても石けんにこだわりがある」という方にはおすすめできる石けん系シャンプーです。

ZIGENシャンプー最安値の販売店は?

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは基本的に店頭では販売していません

そのため購入する際には、公式サイトか、ネット通販を利用する形になります。

実際にそれぞれの販売価格を比較してみました。

  • 公式サイト
    1本 3,982円+送料660円=4,642円
    2本セット 7,568円+送料無料(3,784円/本)858円OFF
  • Amazon
    1本 4,642円+送料無料
  • 楽天市場
    1本 4,642円+送料無料

*2020/06/20時点の参考価格

公式サイトで2本セットを購入すると、割引が適用されて1本あたり858円OFFで購入できます。

「1本だけとりあえず試してみたい」という方なら、公式サイトと通販サイトの販売価格は同じでした。

ただし、公式サイトで購入すると、フェイスウォッシュやオールインワンジェルなどの試供品のプレゼントがあります。

ZIGENシャンプーを使った方の口コミ

口コミ評判を確認

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュを使ってみた印象をレビューしてみましたが、他にも愛用者の方の口コミも集めてみました。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュの口コミ

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは、デザインを一新してモデルチェンジしてからまだそんなに時間が経っていないため、口コミ数はまだまだ少なめですが、平均評価は☆5中4.8と非常に高いです。

長く愛用しています!

やはりこれ1本で全身洗えるのが楽です。食器、衣類など家でも石けんなので、シャンプーも石けんを探してたところこれにいきつきました。公式で何度も使ってましたが、楽天にもあることを知ってこちらで購入しました。
男である自分と子供だけでなく、最近妻も使いだしており何の問題もなく使用できるそうです。
家族でこれ1本で紙から足先まで洗えるのはお風呂場もスッキリしますし、とても重宝しています!
利用者の口コミ

リピート購入

前まで固形石鹸も使っていましたが、友人の勧めもあって3ヶ月前にこちらを購入。汗をかいた後もさっぱりなので気に入ってリピート購入しました。
利用者の口コミ

頭皮がスッキリする!

最近薄毛が気になって購入。
とにかく頭皮の汚れをキレイに洗いたかったので、洗い上がりのスッキリ感が汚れがしっかり落ちているって感じがします。
泡立ちも良く、爽快感がクセになります。
個人的には、頭皮が綺麗に保たれている感じがするので満足です。
余計な成分が入っていないのも安心して使えます。
利用者の口コミ

高評価な口コミ評価を確認すると、やはり元から石けんシャンプーを利用していた方や、環境志向の強い方オイリー肌に悩んでいて洗浄力のしっかりしたシャンプーを探していた方が多いです。

すべての方におすすめできるスカルプシャンプーではありませんが、「石けんが一番」という方は少なからずいらっしゃいます。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュは、おそらく石けん系の中では洗浄力を保ちつつトップクラスに頭皮と髪のことが考えられています。

ZIGENシャンプーの全成分解析

ZIGENシャンプーの成分表示

最後に、ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュに配合されている全成分の解析結果をご紹介します。

ZIGENシャンプー&ボディーウォッシュには、全部で23種類の成分が配合されていて、シリコンや防腐剤、サルフェート、香料などは配合されていません。

最後に配合成分をまとめた解析もあるのでご確認ください。

成分名 解析結果
シャンプーの分量の内、約60%~70%は水。
カリ石鹸素地 脂肪酸に水酸化カリウムを合成して作られる陰イオン界面活性剤。皮膚刺激性はそこまで強くなく、脱脂力が強いのが特徴。
グリセリン 古くから保湿剤として使われてきた3価アルコール。頭皮の保湿効果やシャンプー液の増粘効果が期待できる。リデンシルという毛乳頭刺激や毛髪幹細胞活性化作用のある複合成分を構成する成分の一つ。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド マメ科の果実を原料に作られるカチオン性高分子。シャンプーに配合されることでヘアコンディショニング効果があり、きしみを防止する。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa アミノ酸系界面活性剤にアミノ酸の一種であるリシンを連結させた陰イオン性界面活性剤。主に乳化剤として配合されるが、旭化成ファインケムの検証でダメージヘアに対して毛髪補修作用があることもわかっている。ベースがアミノ酸系のため安全性は高い。
カキタンニン 柿に含まれるタンニン。緑茶などに含まれるタンニンよりも防臭効果が高いとされている。
BG ブチレングリコールの略。保湿作用や液剤の抗菌・防腐作用のために化粧品からヘアケア製品まで幅広い製品に配合される。50年以上の使用実績があり、安全性は高い。
炭酸水素Na いわゆる重曹。クレンジング成分としてニオイ防止・皮脂汚れ除去作用が期待できる。
炭酸Na いわゆる炭酸塩。石けんの助剤として配合される。
オレンジ果皮油 オレンジの果実から抽出されるオイル。抗菌作用や保湿作用、皮膚の活性化促進効果などがあることがわかっており、頭皮環境の正常化のためにヘアケア製品によく配合される。
グレープフルーツ果皮油 ミカン科の植物から抽出されるエキス。抗菌性に優れ、製品安定効果も期待できる。
マンダリンオレンジ果皮油 ミカン科の植物から抽出されるエキス。保湿作用や収れん作用が期待できる。
コリアンダー果皮油 セリ科の植物から精製されるオイル。湿疹の緩和効果などがあるとされている。
メボウキ油 いわゆるバジル。シソ科の植物から精製されるオイル。殺菌作用や血行促進作用が期待できる。
イランイラン花油 バンレイシ科の植物から精製されるオイル。皮脂バランスを整える作用があり、ヘアケア製品に配合される。
ニオイテンジクアオイ油 いわゆるゼラニウム。フクロソウ科の植物から精製されるオイル。皮脂バランスを整える作用があり、オイリー肌と相性が良い。
ラベンダー油 シソ科の植物から抽出されるオイル。民間療法で火傷の際に昔からよく使われ、抗菌作用や抗炎症作用などがあることがわかっている。
ベチベル根油 イネ科の植物から精製されるオイル。穏やかな殺菌作用を持ち、皮脂バランスを整える効果も期待できる。
メントール シソ科の植物から抽出されるアルコールの一種。主に冷涼感付与のために配合される。30年以上の使用実績があり、安全性は高い。
クエン酸 柑橘類などに含まれる有機酸。pH調整のために配合される。
ビワ葉エキス バラ科の植物から抽出されるエキス。抗炎症作用があり、漢方でも用いられる。近年の研究で、毛髪幹細胞のDNA損傷を抑制する働きがあることがわかっている。
エタノール 揮発性の一価アルコール。抗菌作用や防腐作用により、製品を安定させるために配合される。50年以上の使用実績があり、シャンプーへ添加される微量では刺激性は極めて低く、安全性は高い。
全成分の解析結果
  • 洗浄力:★ ★ ★
  • 刺激性:★ ★ ★
  • スカルプケア:★ ★ ☆
  • 解析結果:洗浄力が高いが、しっかり保湿成分も配合されているので、いわゆる“ガッツリ落として、がっつりうるおす”系のシャンプー。
    アルカリ性の石けん素地の部分だけがマイナスポイント。

解析結果:ZIGENシャンプーは全力ではおすすめできない!

“全身洗える”が特徴のZIGENシャンプー&ボディーウォッシュ

実際に購入して使用してみたレビューと、全成分を解析した結果をご紹介しました。

全身洗えるという商品コンセプトはユニークで素晴らしいと思いますが、頭皮ケアという観点から見ると、界面活性剤がカリ石けん素地のみのスカルプシャンプーはおすすめできません

タンパク質変性などがないことを考えると、高級アルコール系よりは安全かもしれませんが、同じ価格をだすなら、もっと良いスカルプシャンプーはたくさんあります。

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