吉本のお笑い芸人をバンバンCMで使って宣伝して、日本トップの売上を記録したスカルプD。
圧倒的知名度で、頭皮や髪に悩んだら「スカルプDを使ってみようかな」という方も多いかもしれません。
ただし、元愛用者として使ってみた印象や成分を解析してみると、はっきりといって“よくない”です。
スカルプDを使おうかどうか迷っている方がいれば、購入前に確認していただければ幸いです。
- 中途半端な洗浄成分
スカルプシャンプーとして頭皮に優しいとは言えません。 - 育毛力はなし
あんだけCMを流していながら、育毛に効果的な成分はほぼ皆無です。 - コスパの悪さ…
この配合成分でこの価格。広告費にお金が流れていると疑わざるを得ません。
▼スカルプDの実力は人気シャンプー10本中9位▼
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スカルプDのココが“よくない”!
スカルプDの配合成分を確認してみると、絶対に使わないほうがいいと言えるほどよくないわけではありません。
ただし、配合成分と値段を見ると、スカルプケアの貴重な予算をスカルプDに使う必要は見当たりません。
スカルプDのよくない3つのポイントをご紹介します。
1.スカルプDの中途半端な洗浄成分が“よくない”!
シャンプーで一番重要なのは界面活性剤と呼ばれる洗浄成分です。
シャンプーの中で水の次に占める割合が多く、頭皮や髪への影響が大きな成分です。
そのため、良心的なシャンプーメーカーほど、界面活性剤の組み合わせにこだわっています。
逆に怪しいシャンプーメーカーほど、全体で1%にも満たないような僅かな成分を強調して売り切ろうとしています。
スカルプDに配合されている主要な界面活性剤は以下の通りです。
- スルホコハク酸ラウレス2Na
スルホコハク酸系の陰イオン界面活性剤。アミノ酸系よりもしっかりとした洗浄力や泡立ちが特徴。刺激性もアミノ酸系よりも強いのがデメリット。サッパリとした洗い上がり。 - ラウラミドプロピルベタイン
ベタイン系の両性界面活性剤。肌への刺激は低く、キメの細かい泡質が特徴。 - N-ラウロイル-L-アスパラギン酸ナトリウム液
アンファーが開発したアミノ酸系界面活性剤。しっかりとした洗浄力を持ちながら、保湿力や毛髪のコンディショニング効果が高い安全性の高さが特徴。
スカルプDは薬用シャンプーのため、成分表示を配合量順に表記しなければいけない決まりが適用されません。
それでも信頼できるシャンプーメーカーだと配合量順に表記しているのですが、スカルプDは配合順にはなっていません。
エキスや薬用成分など、良さそうな成分を前面に表記しています。
ピロクトン オラミン、グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸、豆乳発酵液、カッコンエキス、クロレラエキス、セイヨウニワトコエキス、メリッサエキス、ゲットウ葉エキス、オウバクエキス、N-ラウロイル-L-アスパラギン酸ナトリウム液、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解ケラチンカリウム液、ニンジンエキス、バンジロウ葉エキス、ホウセンカエキス、イリス根エキス、チンピエキス、酵母エキス(1)、-以下省略
ラインが引いてあるのがスカルプDの主要な界面活性剤です。
使い心地から見てほぼ間違いなく頭皮刺激のあるスルホコハク酸ラウレス2Naがメインだと思われますが、公式サイトではアミノ酸系をメインに使用しているような説明で、スルホコハク酸系を使っていることは全成分表示以外には表記されていません。
スルホコハク酸ラウレス2Naは、高級アルコール系などよりはマシですが、スカルプシャンプー定番のアミノ酸系と比べると頭皮刺激性があり、洗い上がりも髪がバサバサになってしまうのが大きなデメリット。
スカルプD独特の洗い上がりのバサバサ感やきしみも、この成分が大きな原因になっています。
そして、界面活性剤としての原価はアミノ酸系よりはるかに安いです。
頭皮と髪のことを本当に考えて、刺激の少ないスカルプシャンプーを探している方なら、使用を控えたほうがいいでしょう。
こういったネガティブな成分が使われているのに、さも何も悪い成分が入っていないような広告の仕方は明らかによくないと思います。
つまり、スカルプDもベストな界面活性剤の組み合わせにスルホコハク酸系を使うべきではないと暗に認めています。
2.育毛力が“よくない”
スカルプDのよくないところがミスリードのような広告。
スカルプDを購入する方は、髪の毛が増えた吉本芸人がスカルプDのボトルを持ったCMを見て、「このシャンプーを使ったらこうなれるのかな…」と期待して購入されます。
ただし、スカルプDに配合されている成分をすべて確認しても、配合されているのは頭皮のフケやかゆみを予防するグリチルリチン酸2Kくらいで、抜け毛を予防するような育毛成分は配合されていません。
男のスカルプべすとで人気の高いスカルプシャンプーの中には、アミノ酸系の界面活性剤をメインに使用していて、なおかつキャピキシルやリデンシル、ピロミジロール(ミノキシジル誘導体)といった最新の育毛成分を配合して、なおかつスカルプDよりコスパに優れているスカルプシャンプーがあります。
本当に頭皮や髪のことを考えてスカルプシャンプーをお探しなら、ミスリードのようなCMに騙されずに、配合されている成分でスカルプシャンプーを選びましょう。
- キャピキシル
5-αリダクターゼを抑制して、毛包の働きを維持する。
ケフトルEXアミノシャンプー - リデンシル
国際化粧品原料展示会で育毛成分として初の銀賞獲得。
毛乳頭細胞を活性化させ、検証ではミノキシジルの2倍の毛髪成長促進効果が確認された。
ケフトルEXアミノシャンプー - ピロミジロール
ミノキシジルの分子構造を一部置き換えたミノキシジル誘導体。2013年に開発され、ミノキシジルと同程度の効果が期待できる。
バイタリズム
3.スカルプDはコスパが“よくない”
スカルプDの成分や特徴を確認すると、明らかに配合されている成分よりシャンプーの価格が高い、つまりコスパがよくないんです。
- メインで使用されているのは安価なスルホコハク酸系
- 高価な育毛成分などは配合されていない
- ギャラの高い一流芸能人を使ってバンバンCMを流している
3つのスカルプDシャンプーの特徴を考えると、スカルプDの価格がなぜ高いかは大体想像できますよね。
スカルプDはすでに累計で1,400万本も売れているらしく、広告の力は絶大だと感じさせます。
実際に男のスカルプべすとで人気の高いスカルプシャンプーとコスパを比較してみましょう。
シャンプー名 | 洗浄成分 | 1mlあたり |
スカルプD | スルホコハク酸系+アミノ酸系 | 11.3円 |
ケフトルEX | アミノ酸系+弱酸性石けん系 | 7.5円 |
ヘアリプロ | アミノ酸系+ベタイン系 | 9.1円 |
バイタリズム | アミノ酸系+ベタイン系 | 5円 |
チャップアップ | アミノ酸系+ベタイン系 | 10.9円 |
比較してみると、スカルプDのコスパがとにかくよくないのがわかりやすいのではないでしょうか?
最近、ウルトラマンのCMでも有名なチャップアップもそうですが、広告費をかけて宣伝しているシャンプーメーカーさんのシャンプーは、価格にしっかり広告費が含まれています。
広告のイメージだけで購入してしまうのではなく、しっかり配合されている成分に納得してから購入することをおすすめします。
使用レビュー:スカルプDはやっぱりよくない!!
実際にスカルプD薬用シャンプーを使ってみた様子や洗い上がりの頭皮の状態についてレビューしてみたいと思います。
今回は、アンファーの公式ストアから購入しました。
届いたのが購入してから6日後と、かなり待った印象です。
ダンボールには特にスカルプDなどとは表記されていませんが、送り主のところは「アンファー」になっています。
分かる人にはヘアケアアイテムだってバレるかなと思います。
アデランスのスカルプシャンプーなどは送り主も「AD株式会社」みたいになっているので、スカルプDにもあと一歩プライバシーへの配慮が欲しいです。
中は思ったよりシンプルで、フィルムに包まれた商品と、ミノキシジルの効果などを紹介した簡単なパンフレットが入っているだけでした。
実際にお風呂で使っていきます。
スカルプD薬用シャンプーのテクスチャは、かなりドロっとしていて、色はほぼ無色透明です。
出した段階から結構メントールの香りがします。
スルホコハク酸系の界面活性剤が一番多いためか、アミノ酸系シャンプーとは思えない泡立ちの良さです。
泡質は、比較的軽く、洗っていても非常にさっぽりしています。
お見苦しいのですが、実際にスカルプD薬用シャンプーを使った後の頭皮の状態です。
洗浄力の強いスルホコハク酸系なので、しっかり汚れは落としてくれています。
ただ、洗い上がりのきしみ感はかなり強烈です。
すすぎから明らかにきしみますが、乾かした後でも特に改善される様子はありません。
しっかりしたスカルプシャンプーがノンシリコンにできるのは、洗浄成分に毛髪への刺激が弱い界面活性剤を使用しているからですが、スカルプDの洗浄成分の組み合わせでノンシリコンにするというのはかなりびっくりです。
スカルプDのよくない口コミ
1200万本も売れているスカルプシャンプーだけあって、口コミの数も楽天市場だけで7万3,000件と他のスカルプシャンプーと比べて桁違いの数字です。
そして平均評価は☆5つ中4.3とめちゃくちゃ高いです。
おそらくですが、スカルプDのよくない使用感は、口コミの平均評価には表れづらいです。
というのも、はじめてのスカルプシャンプーとしてスカルプDを手に取る方がとても多いので、コスパは悪いですが、高級アルコール系に比べれば品質が良いスカルプDは、口コミ評価がよくなりがちなのかもしれません。
今回は中でもスカルプDのよくない口コミを集めてみました。
髪パッさパサに。
使用した感じは、1000円程度で購入できるサク○スのケアシャンプーで十分ですね。
最初はしばらく使用しないとわからないと思っていましたが、7年以上使用しても現状維持もできていません。商品自体は髪に悪くはないと思いますが、発売当初は類似品が他になかったのですが、今は同じような成分の物がかなりお安く販売されてますので、そちらでも良いかと思います。
頻繁にモデルチェンジしたり、有名人をCMに使う分を、価格に反映させた方がいいのではないかと思います。
逆効果
良いとレビューしている人は、市販品のシリコンや発泡剤たっぷりの安いシャンプーしか使ったことがないだけ。
美容室専売品シャンプーを正しい使用方法できちんとマッサージしながらシャンプーするのが最も正しく抜け毛予防になる。
抜け毛要因は正しくないシャンプーまたはストレスなのだから、前者の人は正しいシャンプーを使い正しいシャンプー方法を身に付けるべきなんだよ。
髪がきしみパサパサに
髪がきしみパサパサになります。それをボリュームアップと言えば言えなくはないですが。。。香りも
独特な匂いで苦手ですので、もう買うことはないです。広告料が高いせいで値段が高いのではないかと。
スカルプDのよくない口コミを確認していると、やはりほとんどの内容が…
- 髪がバサバサになる
- 育毛効果が感じられない
という内容でした。
配合されている成分を確認すると当たり前の結果ですが、中には何年も使用してからそのことに気がついて使用をやめた方もおられました。
広告費にお金をかけるのではなく、中身にこだわったスカルプシャンプーは本当に満足度が高いです。
スカルプシャンプーは一度使い始めると継続して使用することが多いので、購入前にしっかり確認されることをおすすめします。
スカルプDはよくない!
元愛用者として、スカルプDのよくない部分をご紹介しました。
たしかに高級アルコール系の500円前後のスカルプシャンプーと比べれば悪くないかもしれません。
ただし、3,000円以上だす高級スカルプシャンプーとしては、非常に低クオリティとしか言えません。
よくないスカルプシャンプーで時間とお金を無駄にすることなく、しっかり頭皮と髪のことが考えられたスカルプシャンプーでスカルプケアに取り組みましょう。