日本で一番売れているスカルプシャンプーと言えば、間違いなく“スカルプD薬用シャンプー”です。
吉本興業の芸人さんたちが出演するコマーシャルや育毛チャレンジで一躍スカルプシャンプーの象徴的な存在となりました。
ただ、広告費にあれだけお金をかけていると、「本当に効果はあるの?」「どんな成分が使われているの?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、全成分の解析結果や、実際に使用してみたレビューを口コミ評判を含めながらご紹介したいと思います。
コンテンツ
スカルプD薬用シャンプーはすでに14代目
スカルプD薬用シャンプーは、もともとAGA治療院の頭皮ケア用のシャンプーとして使用されていたものを、スカルプシャンプーとして発売したところからスタートします。
すでにリニューアルを繰り返しながら、現在のスカルプD薬用シャンプーは14代目になります。
毛髪の専門企業としてアンファーが培ってきたノウハウが詰め込まれたのがスカルプD薬用シャンプーになります。
最初はどのスカルプD薬用シャンプーを選んだらいい?
スカルプD薬用シャンプーは、頭皮の状態に合わせて3種類がラインナップされています。
- スカルプD薬用シャンプードライ(乾燥肌用)
- スカルプD薬用シャンプーオイリー(脂性肌用)
- スカルプD薬用シャンプーストロングオイリー(超脂性肌用)
種類によって、配合されている薬用成分や保湿成分、洗浄成分に若干の違いがあります。
どれを選ぶか迷ったら、まずはオイリーを試してみることをおすすめします。
定価が1万円を超えるスカルプDディグニティの使用レビューもよければご確認ください。
スカルプD薬用シャンプーの3つの特徴
全成分の解析結果は最後にご紹介しますが、まずは簡単にスカルプD薬用シャンプーの3つの特徴を見てみましょう。
1.スカルプD薬用シャンプーの洗浄成分
シャンプーの最も重要な役割は、頭皮の汚れを落として「頭皮環境を整えること」。
そのため良し悪しを判断するには、汚れを落とす洗浄成分として配合される界面活性剤を確認するのが大切です。
スカルプシャンプーはどの商品でも、大体60%~70%が水、そして20%~30%が界面活性剤、残りの約10%がその他の保湿成分やスカルプケア成分です。
そのため、水の次に配合量の多い界面活性剤を確認すれば、大体そのスカルプシャンプーがどんなシャンプーなのかわかります。
スカルプD薬用シャンプーに配合されているメインとなっている界面活性剤は以下の3つです。
- スルホコハク酸ラウレス2Na
スルホコハク酸系の陰イオン界面活性剤。アミノ酸系に近い低刺激性や安全性で、アミノ酸系よりもしっかりとした洗浄力や泡立ちが特徴。サッパリとした洗い上がり。 - ラウラミドプロピルベタイン
ベタイン系の両性界面活性剤。肌への刺激は低く、キメの細かい泡質が特徴。 - N-ラウロイル-L-アスパラギン酸ナトリウム液
アンファーが開発したアミノ酸系界面活性剤。しっかりとした洗浄力を持ちながら、保湿力や毛髪のコンディショニング効果が高い安全性の高さが特徴。
アミノ酸系の洗浄成分で肌や髪への刺激は抑えつつも、オイリー肌向けということで、洗浄力のしっかりとしたスルホコハク酸系と、泡質の優れたベタイン系でしっかり洗浄できる成分配合です。
「乾燥気味で敏感肌…」という方には向きませんが、「オイリーな皮脂をなんとかしたい」というような一般的な男性のほとんどの頭皮には合う洗浄力かと思います。
2.スカルプD薬用シャンプーのスカルプケア成分
吉本興業の芸人さん達が実際に発毛しているのを見て、勘違いして購入する方も多いですが…
スカルプD薬用シャンプーに発毛効果はありません。発毛効果のあるシャンプーはまだ発明されていません。
ただし、健康な髪の毛が生えてくるように頭皮環境を整えるという意味でのスカルプケア効果は期待できる成分が配合されています。
特に、豆乳発酵液は、スカルプDの全種類のシャンプーに配合されている成分ですが、女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用が期待でき、実際の検証実験でも継続した使用で毛髪の成長速度・太さを改善する効果が確認されているそうです。
トリコグラムによる解析をしたところ、試験サンプルを塗布した部位に毛髪の成長速度、太さ、密度ともに効果があることがわかりました。 今回独自開発した豆乳発酵液は、従来の豆乳発酵液の“保湿”“美白”“抗酸化”の作用に “育毛”効果を加えることに成功しました。
スカルプD薬用シャンプーの薬用成分
スカルプDは医薬部外品の薬用シャンプーのため、効果・効能が謳えます。
スカルプD薬用シャンプーオイリーに配合されているのは以下の3種類の成分です。
- ピロクトンオラミン
殺菌薬として用いられる有機化合物。皮脂の過剰分泌を防ぐ作用もあるため、脂性フケに効果。 - グリチルリチン酸ジカリウム
マメ科植物から抽出されるエキスにカリウムを結合して作られる。抗炎症効果。 - サリチル酸
強い殺菌力を持った安息香酸誘導体。皮脂を溶解して、脂性フケに効果。
他のスカルプシャンプーでもこうした成分は配合されていることが多いですが、薬用シャンプーになるために一定の割合以上配合することが求められるため、確かな効果が期待できます。
3.ボリュームアップ成分でハリ・コシを実感
スカルプD薬用シャンプーは、育毛成分はそこまで期待できませんが、髪のボリュームアップ効果が得られるハリ・コシを向上させる成分が多数配合されているのが特徴的です。
- 加水分解ケラチン
- セラキュート
- ヒドロキシプロピルキトサン
といった、髪に皮膜を形成してハリ・コシを出す成分が配合されています。
そのため毛髪量が増えるわけではありませんが、スタイリングで髪にボリュームが出しやすくなります。
スカルプD薬用シャンプーの使用レビュー
実際にスカルプD薬用シャンプーを使ってみた様子や洗い上がりの頭皮の状態についてレビューしてみたいと思います。
今回は、アンファーの公式ストアから購入しました。
届いたのが購入してから6日後と、かなり待った印象です。
ダンボールには特にスカルプDなどとは表記されていませんが、送り主のところは「アンファー」になっています。
分かる人にはヘアケアアイテムだってバレるかなと思います。
アデランスのスカルプシャンプーなどは送り主も「AD株式会社」みたいになっているので、スカルプDにもあと一歩プライバシーへの配慮が欲しいです。
中は思ったよりシンプルで、フィルムに包まれた商品と、ミノキシジルの効果などを紹介した簡単なパンフレットが入っているだけでした。
実際にお風呂で使っていきます。
スカルプD薬用シャンプーのテクスチャは、かなりドロっとしていて、色はほぼ無色透明です。
出した段階から結構メントールの香りがします。
“いかにもスカルプシャンプー”な香りが苦手な方は、女性用のスカルプDボーテの方が良いかもしれません。
スルホコハク酸系の界面活性剤が一番多いと思われますが、泡立ちはとてもいいです。
アミノ酸系の界面活性剤オンリーのシャンプーだと、泡立ちが悪いこともありますが、ほぼ市販のシャンプーと同じ感覚で使えます。
泡質は、比較的軽く、洗っていても非常にさっぽりしています。
お見苦しいのですが、実際にスカルプD薬用シャンプーを使った後の頭皮の状態です。
薬用シャンプーオイリーだったので、皮脂を取りすぎてしまうのではと心配だったのですが、洗い上がりから1,2時間しても頭皮のカピカピ感みたいなのはなかったです。
頭皮も毛穴周りもしっかり皮脂が落とせているので、スカルプシャンプーの本質である“汚れを落とす”という面では優秀なシャンプーだと思います。
ただ、洗い上がりのきしみ感がかなりあります。これは髪のボリュームアップ効果を得るためにスカルプDが犠牲にしている部分ですね。
スカルプD薬用シャンプーが一番安く購入できるのは
スカルプDの薬用シャンプーは、市販の低品質シャンプーと比べると決して安くありません。
そのため、購入する際にはできるだけ安く購入できるところを探しましょう。
大手通販サイトの価格も比較してご紹介します。
*2020/06/20時点の参考価格。現在の価格は各サイトにてご確認ください。
残念ながら、どこで購入しても価格は一緒です。
ただし、公式サイトだとまとめ買いしないと送料無料になりませんが、Amazonと楽天市場なら、1本から送料無料なため、初めて試す際にはネット通販サイトを利用するのがおすすめです。
スカルプDの口コミ評判
さすが日本で一番売れているスカルプシャンプーなだけあって、口コミ評判の数も半端じゃありません。
通販サイトで合計約74,000件以上の口コミ評判が寄せられています。
全体の平均評価は☆5つ中4.3、全体の約85.4%が☆4・☆5評価なため、平均評価は非常に高いスカルプシャンプーと言っていいと思います。
実際に低評価な口コミと高評価な口コミの両方を確認してみましょう。
スカルプD薬用シャンプーの低評価な口コミ評判
髪がきしみパサパサに
髪がきしみパサパサになります。それをボリュームアップと言えば言えなくはないですが。。。香りも
独特な匂いで苦手ですので、もう買うことはないです。広告料が高いせいで値段が高いのではないかと。
「髪が生えてこない!」みたいな口コミ評価は、スカルプシャンプーの性能以上を期待しているので無視して大丈夫ですが、やはり低評価の口コミは「髪がバサバサになる」が圧倒的に多かったです。
また、一部抜け毛がひどくなったという方も全体の数%おられました。
乾燥肌の方がオイリーを継続して使っていると、本来必要な皮脂まで落としてしまうので、自分の頭皮の状態に合った商品を選ぶようにしましょう。
スカルプD薬用シャンプーの高評価の口コミ評判
よかった。
痒みなどは一切なくなりました。
以前アンファーで赤ボトルを試してましたがフケも出てしまいダメだったので自分は保湿が必要だと思いました。同じメーカーでもタイプ別に選ぶ必要はありそうです。
今回のでようやく落ち着きそうです。
使い終わったら定期購入していきたいと思います。
愛用のシャンプー
使い始める前と今とでは髪のフサフサ感が全く違います。
抜け毛もなくなりこれを使わなかったら今頃はどうなっていたのか。
大変オススメです。
美容師が購入してみて・・・
楽天開くと、スカルプD・・・「だいぶ前からあるよなこれ」「リニューアルしたんか」と思い購入
使った結果・・・美容業界のシャンプーより効果あるんじゃ・・と思いました笑
髪がきしむのはしかたないです、ボリュームアップ、汚れをしっかりとる商品は全てきしみます。
結構いいんじゃないですかスカルプD。期待以上でした
皮脂の分泌や抗炎症・抗アレルギー効果のある薬用有効成分が配合されているため、脂漏性の頭皮トラブルで抜け毛が増えている場合などは、かなり顕著に効果が感じられそうです。
またボリュームアップ成分の効果を実感している方が多いようで、きしみはあるが、それ以上にボリュームアップ効果が嬉しいという口コミが多かったです。
スカルプD薬用シャンプーの全成分解析
すでにスカルプD薬用シャンプーの特徴や口コミ評判はご紹介したので、最後にスカルプD薬用シャンプーに配合されている成分一つ一つの解析結果を見てみましょう。
「自分の頭皮と髪に使うものだからしっかり確認したい」という方のお役に立てば幸いです。
全部で50成分もあり長いため、最後に成分解析をまとめた結果もあります。
成分名 | 解析 |
薬用成分 | |
ピロクトンオラミン | 殺菌薬として用いられる有機化合物。皮脂の過剰分泌を防ぐ作用もあるため、脂性フケに効果が期待できる。 |
グリチルリチン酸ジカリウム | マメ科植物から抽出されるエキスにカリウムを結合して作られる。抗炎症作用が高く、医薬品成分に分類される。シャンプーに配合される場合には、抗炎症効果が期待できる。 |
サリチル酸 | 強い殺菌力を持った安息香酸誘導体。フケやかゆみの軽減に効果が期待できる。シャンプーには配合量の上限が制限されている。皮膚刺激性は高くなく、制限内の配合であれば安全性は高い。 |
その他の成分 | |
豆乳発酵液 | 国産大豆3種類を発酵して作られる抽出液。髪のハリやコシに関係するエストロゲンに似た作用があり、検証によっても毛髪成長速度・太さに有意に影響を与えることがわかっている。 |
カッコンエキス | マメ科の植物から抽出されるエキス。保湿効果があるため化粧品にも配合される成分。また、毛乳頭細胞の増殖促進する作用が実験から明らかになっており、育毛効果が期待できる。 |
クロレラエキス | 単細胞植物であるクロレラを熱水で抽出して作られるエキス。アミノ酸やビタミン、ミネラルといった髪と頭皮が必要とする栄養素が多く含まれる。 |
セイヨウニワトコエキス | レンプクソウ科の植物から抽出されるエキス。アンファーによる検証で、クロレラエキスとセイヨウニワトコ花エキスの併用によって、頭皮の脂肪酸増殖作用が認められた。頭皮に厚みをもたせることで、毛包がより深くなり、抜けにくい毛髪が育ちやすくなる作用が期待できる。 |
メリッサエキス | シソ科の植物から抽出されるエキス。高い抗菌作用を持つのが特徴で、ヨーロッパではメリッサからヘルペス用の薬品も作られる。 |
ゲットウ葉エキス | ショウガ科の植物から抽出されるエキス。沖縄では“神秘の命薬”と呼ばれ、抗菌・抗酸化作用が確認されている。 |
オウバクエキス | ミカン科の植物から抽出されるエキスで、正露丸にも配合される。抗菌作用や抗炎症作用が期待できる。 |
N-ラウロイル-L-アスパラギン酸ナトリウム液 | アンファーが開発した洗浄力と保湿力、安全性を両立させたアミノ酸系界面活性剤。製品説明では“アミノウォッシュ”。 |
スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム | いわゆるスルホコハク酸ラウレス2Na。スルホコハク酸系の陰イオン界面活性剤。アミノ酸系に近い低刺激性や安全性で、アミノ酸系よりもしっかりとした洗浄力や泡立ちが特徴。サッパリとした洗い上がり。 |
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液 | いわゆる ラウラミドプロピルベタイン。ラウリン酸から作られるアミノ酢酸ベタイン系両性界面活性剤。皮膚刺激性はそこまで高くなく、しっかりした洗浄力とキメの細かい泡質なのが特徴。 |
ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液 | いわゆるラウロイルメチルアラニンNa。ラウリン酸とアミノ酸を合成して作られるアミノ酸系陰イオン界面活性剤。起泡性に優れるため両性界面活性剤と併せて配合されることが多い。50年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム | いわゆるココイルメチルタウリンNa。ヤシ油の脂肪酸とメチルタウリンから作られるタウリン系界面活性剤。陰イオン界面活性剤の一つ。水の硬度の影響を受けにくいのが特徴で、起泡性と洗浄性の向上のために配合される。30年以上の使用実績があり、洗い流す製品でも使用され安全性は高い。 |
ヤシ油脂肪酸加水分解ケラチンカリウム液 | いわゆるココイル加水分解ケラチンK。PPT系の洗浄成分で、洗浄目的ではなく、毛髪コンディショニング効果のために配合される。髪にハリやコシを生む効果が期待できる。 |
ニンジンエキス | ウコギ科の植物から抽出されるエキス。血行促進効果があることで長年知られていたが、2013年になりヘアサイクルが短くなる酸化ストレスを抑制する作用があることがわかり、薄毛改善効果が期待できる。 |
バンジロウ葉エキス | フトモモ科の植物から抽出されるエキス。タンニンが豊富に含まれ、アンチエイジング効果が期待できる。 |
ホウセンカエキス | ツリフネソウ科の植物から抽出されるエキス。5α-リダクターゼの抑制作用が確認されており、抜け毛予防効果が期待できる。 |
イリス根エキス | アヤメ科の植物から抽出されるエキス。保湿作用や肌を引き締める収れん作用が期待できる。 |
チンピエキス | ミカン科の植物から抽出されるエキス。古くから漢方薬として用いられ、血行促進効果が期待できる。メラニン産出を抑制するため、美白成分として化粧品には配合される。 |
酵母エキス | 真菌類である酵母から抽出されるエキス。使用される酵母の種類によって成分は異なるが、基本的にビタミンB群やアミノ酸、ミネラルが豊富に含まれ、保湿作用や皮膚細胞の活性化作用が期待できる。 |
シャクヤクエキス | ボタン科の植物から抽出されるエキス。紀元前から薬草として用いられ、近年の研究で毛髪幹細胞のDNA損傷を抑制することがわかり、育毛効果や白髪抑制作用が期待できる。 |
トウニンエキス | バラ科の植物から抽出されるエキス。いわゆるモモの種からとられる。抗炎症作用や血行促進作用が期待できる。 |
シソエキス | シソ科の植物から抽出されるエキス。抗炎症・抗アレルギー作用が期待できる。 |
加水分解シルク液 | カイコガの繭から得られる絹繊維を加水分解して作られる可溶性シルク。サラリとした質感が特徴で、乾燥の原因となる皮膚のバリア機能を正常に戻す作用が期待できる。 |
ヒドロキシプロピルキトサン液 | エビやカニなどの殻から作られる天然ムコ多糖類。毛髪に対して非常に高い親和性を持ち、保湿成分として注目されている。手術用の縫合糸として使われるなど、安全は高い。 |
加水分解ケラチン液 | 羊毛由来のケラチンタンパク質を加水分解して得られるケラチンペプチドの一つ。ケラチンは毛髪を構成するタンパク質で、毛髪修復や毛髪保護、毛髪柔軟化などの効果が期待できる。10年以上の使用実績があり、安全性は高い。*羊毛アレルギーの方は要パッチテスト |
グリセリル-N-カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体 | セラミドに似た構造をもつセラキュート。毛髪に付着して皮膜を形成する作用があり、髪に弾力を与える効果が期待できる。 |
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール | 水にも油にも溶解する性質を持つ成分。毛髪や頭皮への有効成分の浸透を促進する効果がある。 |
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液 | アミノ酸の一種であるリシンを連結させた陰イオン性界面活性剤。主に乳化剤として配合されるが、旭化成ファインケムの検証でダメージヘアに対して毛髪補修作用があることもわかっている。ベースがアミノ酸系のため安全性は高い。 |
N-オクタノイルグリシン | ヘアケア用品にはカプリイルグリシンと表記されることもある成分。抗菌作用と、男性型脱毛の原因となる5α-リダクターゼの活性を阻害する効果があり、育毛剤などにも配合される。 |
ユーカリ油 | フトモモ科の植物から抽出されるオイル。2007年の花王の検証により、毛髪のハリ・コシと関係のあるVEGFの増加作用があることが明らかになり、髪のボリュームアップ効果が期待できる。 |
ハッカ油 | シソ科の植物から抽出されるオイル。抗菌作用などに加えて、メントールが含まれるため香料としての働きも持つ。 |
オレンジ油 | モクセイ科の植物から抽出されるオイル。オレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く含み、頭皮との親和性も高く保湿作用が期待できる。 |
スペアミント油 | シソ科の植物から作られるオイル。清涼感のある香りだけでなく、皮脂バランスを整えたりする作用も期待できる。 |
1,2-ペンタンジオール | いわゆるペンチレングリコール。抗菌性を持つアルコールの一種。保湿作用も持ち、洗い流さない化粧品にも配合されるなど、安全性は高い。 |
1,3ブチレングリコール | いわゆるBG。保湿作用や液剤の抗菌・防腐作用のために化粧品からヘアケア製品まで幅広い製品に配合される。50年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
ジプロピレングリコール | いわゆるDPG。ジプロピレングリコールの略。多価アルコールの一種で、さっぱりとした使用感ながら保湿作用があるのが特徴。PG(プロピレングリコール)の改良版。化粧水など洗い流さない製品にも配合され、皮膚の状態を問わず使用できる安全性の高い成分。 |
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル | いわゆるエチルヘキシルグリセリン。グリセリンなどから作られるエーテル。保湿作用や、抗菌作用のために洗い流さない化粧品にも配合される成分。 |
濃グリセリン | 古くから保湿剤として使われてきた3価アルコール。頭皮の保湿効果やシャンプー液の増粘効果が期待できる。リデンシルという毛乳頭刺激や毛髪幹細胞活性化作用のある複合成分を構成する成分の一つ。 |
ヒドロキシエタンジホスホン酸液 | 水溶性の四ナトリウム塩。製品内で金属イオンの働きを抑制する安定(キレート)剤として配合される。10年以上の使用実績があり、安全性は高い。 |
ラウリン酸 | ヤシ油などから作られる脂肪酸。抗菌活性作用や抗酸化作用のために配合される。 |
モノラウリン酸ポリグリセリル | いわゆるラウリン酸ポリグリセリル-10。ラウリン酸から作られる非イオン界面活性剤。主に起泡性と泡質改善のための補助剤として陰イオン界面活性剤と組み合わせて配合される。40年以上の使用実績があり、洗い流さない化粧品にも配合されるなど、安全性は高い。 |
アクリル樹脂アルカノールアミン液 | 皮膜を形成して髪にハリやコシを出すアクリル系合成ポリマー。 |
無水エタノール | 揮発性の一価アルコール。抗菌作用や防腐作用により、製品を安定させるために配合される。50年以上の使用実績があり、シャンプーへ添加される微量では刺激性は極めて低く、安全性は高い。 |
エタノール | 揮発性の一価アルコール。無水エタノールとの違いは濃度のみ。 |
粘度調整剤 | シャンプー液のテクスチャを向上させるために配合される。 |
ph調整剤 | 製品の品質安定のために配合される。 |
- 洗浄力:★ ★fa-star-half-full
- 洗浄成分の安全性:★ ★fa-star-half-o
- 育毛成分:★fa-star-half-full ☆
- 保湿力:★ ★ ☆
- 洗い上がり:超さっぱり系
- 特徴:
頭皮環境を正常化させる薬用有効成分を配合するなど、スカルプケアの一歩目としては優秀。ただ、価格を考えると、もう少しコスパに優れる高品質スカルプシャンプーはある。
頭皮や髪へ刺激になる可能性のある成分は意識的に避けた成分配合になっています。
洗浄後のきしみだけは少し気になりますが、14代目まで改良され続けただけあり、比較的バランスに優れたスカルプシャンプーかなという印象です。
ただし、チャップアップシャンプーやケフトルEXアミノシャンプー、ヘアリプロと比べると成分のわりに割高感は否めません。
脂漏性トラブルの方を除いて、無理してスカルプD薬用シャンプーを選ぶ必要もないかなというのが正直な感想です。
スカルプD薬用シャンプーは優良なスカルプシャンプー
実際にスカルプD薬用シャンプーを使ったレビューや全成分を解析した結果をご紹介しました。
やはり日本で一番売れているスカルプシャンプーというだけあって、考えられたバランスの優れたシャンプーです。
ただ、逆に言えば、育毛成分や洗浄成分などにもう少しスカルプD薬用シャンプーにしかない特徴があってもいいかなと思います。
次回のリニューアルに期待しましょう。